野生の王国・・・の巻
ある意味で「古典的名作」ともいえるので、遅ればせながらという感じだが、『ゴリラとピグミーの森』(伊谷純一郎・岩波新書)を一読。このアフリカ冒険譚に非常な興奮を覚えつつ、一気に読みきってしまった。
本書は、1958年から3度にわたり実施された財団法人日本モンキーセンターによるアフリカ類人猿学術調査のうち、1960年の第3次調査の体験をまとめたものである。学術調査を舞台としているものの、著者によって紀行文として仕上げられており、予備知識等がなくても十分に楽しめる内容となっているのも特筆できるだろう。
当初、調査の中心はコンゴのマウンテンゴリラだったというが、折り悪く「コンゴ動乱」(1960~65年)が起き、ウガンダが調査の中心舞台となった。
まず、ケニヤのナイロビに到着した著者は、その街を素直な目線で活写。調査の下準備として、自動車の調達や運転手の雇用、欧米から現地に入っている研究者らとのコンタクトなどを描いてゆく。こうしてジャングル深くに分け入ったのちも現地住民たとのふれあいやかれらの暮らしぶりなどを丁寧に描き出される。ジャングルに舞い拡がる蝶の群れ。考えてみれば、そんな情景を目の当たりにしたこともなければ、今後の人生にあって遭遇しうるのだろうかとも気づかされた。そうして描写されてゆく場面のひとつひとつがリアルに浮かび上がってきたものだ。
表現の巧みさも目を見張るものがあった。一例だけ挙げてみよう。現場はタンザニア西部のタンガニイカ(タンガニーカ)湖である。
>不吉な予感が胸をかすめた。わたしはすぐに写真を二枚ばかりとり、時計を見た。十二時四〇分だった。
わたしは、人々の驚嘆の声にさそわれるようにして、舷側から首を出して、空を見て驚いた。真っ黒な雲の一部から、まるで一本の鍾乳石のような、白い円錐形の雲がたれさがり、それが見るまに次第次第に長くなってゆく、そして、二ー三分間で、水面の盃状のしぶきと完全につながり、空と湖をつなぐ見ごとな柱になって、大量の水が急速に回転しながら、空に上りはじめた。しかも水面での回転はいよいよ急速の度を増し、柱が水面に接しているところの盃状のしぶきは、相当のスピードで船の左舷の方に向かって走りはじめた。雲にくっついた方が固定されていて、水面に接した方が動く。それはあたかも、天空からたれさがった一本のひもに、地球がつながれ、振り回されているかのような錯覚をおこす風景った。(291~291ページ)
この場面を含み、要所要所で写真も添えられている。そのひとつひとつもまた興味をかきたててくれる。
本書が出版されたのは1961年8月。手にしたのは第13刷(1970年9月)だが、ネット古書店から届いた本は、新刊のように折り目ひとつない美しいものであった。読後に、さっそく著者の別著作をネットで検索したのだが、新刊、古書とも流通が乏しいのが残念。時間がかかってもいいから、ぜひとも著作を盲羅したいものだと思う。 
話かわりますけど。
相も変わらずネズミを片づける日々なのであった(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)
犯人はもちろん我が家のネコどもである。どこで捕ってくるのかはわからないが、生きたままひとの寝室に持ってくるのは辞めてもらいたいなァ……。
そんなある日。朝っぱらからひとの寝室にやってきたヒメが、あまり聞きなれない声色で「にゃぁにゃぁ」騒いでいるのに起こされた。こういうときはだいたいよからぬことが起こっているもので、「・・・ったく!」と無言で悪態をつきつつベッドを飛び出してあらビックリ。
子どもたちに食わせるつもりだったのか、はたまた「いつも世話をかけるわねぇ。ネズミはアレでしょうけど、鳥ならイケるんでしょ?」とばかりにオレのところに持参したのかはわからない。
「あーあ……」
と嘆きつつ片づけたその十数分後、こんどは階下からヒメが同じ声色で「にゃぁにゃぁ」騒いでいるのが聞こえてきた。イヤ~な予感とともに階段を下りると、同じ種類の鳥が犠牲になっておりMASITA……。
つがいだったのかどうか。せめて子育て中でなかったことを祈るのみ。ヒメには「偉いね」とほめてやりつつも、鳥たちの冥福を祈りつつ庭に葬ってあげた。やれやれ・・・。











































































































































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