JR東日本京葉線の快速運転廃止が物議を呼んでいる。
すでに、ネットやテレビニュースなどで重ねで報道されているし、個人的にはJR東日本がどうなろうと前向きな関心を持っていないので、ここで取り上げるつもりはなかった。
そんなさなか、いまさっきふとつけたテレビニュース(NHK首都圏ネットワーク)を見て、あの会社の勘違いぶりがあらためて理解できたので、少しだけ触れてみることにした。
この問題は、JR東日本が来年3月実施予定のダイヤ改定において、京葉線(外房線と内房線との直通を含む)の「通勤快速」と「快速」を廃止するというもので、千葉市などと都心との所要時間が目に見えて延びることなどから、利用者はもちろん、千葉県や千葉市など行政からも抗議の声が挙がっているというものだ。
詳細は割愛するが、オレが目の当たりにした同社の頓珍漢ぶりについて触れておこう。
この問題を受け、同社千葉支社の土沢壇支社長がこうのたまったのだ(要旨)。
すなわち、
「利用者や自治体は、わが社の〝ダイヤ改正〟の意をくんで理解せよ」
「そのうえで、〝ご愛顧〟いただきたい」
である。
「理解しろ」というのも毎度のことながら傲慢きわまりないが、オレが注目したのは同社が言うところの「ご愛顧」である。
アホか?
日常的利用者のすべてが〝ご愛顧〟のうえ同社(だけではないが)の鉄道を利用していると本当に思っているのだろうか?
もちろん、なかにはそういうムキもあろうし、旅行などであえて同社を愛用している人(オレもかつてはそうだった)もいるかもしれない。しかし、通勤・通学利用者の多くは好き好んで同社──もちろん京葉線を含む──を利用しているのではないだろう。むしろ、ほかに適当な公共交通機関がないなどの事情から同社を利用せざるをえないというのが大方の実情ではないのか?
オレ個人のことをいえば、日ごろの打ち合わせなどで都心に赴くさいは、同社の利用距離(カネ)を極力少なくす算段で望んでいる。すなわち、利用できる区間は、たとえ所要時間に(若干の)延びがあったとしても東京メトロや民鉄路線を利用しているのである。しかし、それでもほかに選択肢がないため同社を利用せざるをえない区間があるが、場合によってはあえて自動車を運転することだって少なくはないのだ(ガソリン代高騰の折に我ながらバカですなぁと自嘲するのだが・笑)。ぁあ、仙台や長野程度だと致し方ないが、秋田や青森以遠になると、第一選択肢は航空である。
それにしても、これでよーくわかった。同社には利用者の都合や要求、気持ちがまったく見えていないのだ。同じく問題となっているみどりの窓口の大削減や駅前駐輪場の撤去などもその流れのなかにある。オレはそう〝理解〟した。
利用者のすべてが〝ご愛顧〟しているワケではない。また、〝ご愛顧〟しているがゆえに同社を利用しているワケでもない。
同社には、そこのところを〝理解〟してもらいたいものだ。そのうえで、本当に愛顧される公共交通機関──公共インフラの一員──となるべく自戒していただきたいものだと思う。
※補足:株式会社は株主の利益のためにある法人ではあるが、公共交通や郵便、電力、ガスなの必要不可欠な公共インフラに携わる者は、はたしてその〝原則〟が適用されるだろうか? 極論すれば、「(同社に限らずJRグループは)鉄道を金儲けの道具にするな」である(利益を出すなという意味ではないので念のため。ついでに言えば、金儲けするのは何者かということになる)。オレが言うところの〝資本主義小児病者〟あるいは〝新自由主義小児病者〟には、そのあたりについて反芻してもらいたいものだ。
ついでのついでに言えば、利用者や自治体が大きく反応してくれていることに、JR東日本は感謝すべきであろう。それだけ自社が生活の足として重要に位置づけられている証拠だからだ。しかし、そんな〝理解〟をあの会社に期待するのはヤボというものだろうか……。
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