嗚呼、ウルトラセブン!・・・の巻
あるとき、NHK-BSで「ウルトラセブン」を放映しているのを発見し、「懐かしい是!」とウレシがりつつ鑑賞している。
残念ながら大好きだったメトロン星人の巻(第8話「狙われた街」)や「自称・宇宙の帝王」バド星人の巻(第19話「プロジェクト・ブルー」)など、気がついたときには手遅れだったため再会を果たせず悔しい思いをしたが、この歳になっても面白いものは面白いものだ。
その2話をはじめ、わりとよく覚えている傀おっと回もあれば、「こんなのあったっけ?」とほとんど覚えていないエピソードもあった。
たとえば、直近で放映された第43話「第四惑星の悪夢」もそのひとつ。
試験飛行に臨んだ新型ロケットがナゾの宇宙人に操られ彼らの街に不時着。日本に帰着したかと思ったものの、そこはロボットに支配されている強権独裁都市だった……という設定である。ささいなことで生きた人間が殺されている。そういう恐怖社会だ。
現代の日本人の多くは、あれをみて北朝鮮などを思い浮かべたのではなかろうか。支配者一味の「長官」らの態度や制服、物腰もろもろといったイメージはまさに北朝鮮のそれだし、街のたたずまいは写真で見る1970年代の平壌を彷彿とさせた。
しかし、このドラマが製作された1960年代末ごろは、北朝鮮に関する情報は希薄で、むしろ数少ない日本を含む「西側」のマスコミですら「千里馬の勢い」などと好意的に取り上げでいた面が多々あった時代である(あのヨミウリですら好意的と解釈できる報道をしていた)。
製作者が具体的になにをイメージして描き出したのかは手元に資料がないためわからないが、ずいぶんと大胆な世界に挑んだのだなといまさらながら思う(この回は怪獣も出なかったが、そういう回がけっこうあったことにいまさらながらに気がついた。ところでこの回、異星人にロケットのコントロール系統がまんま乗っ取られ連れ去られたというのに「新型ロケットの実験は成功した」というのはちょっとトホホな感じもしますなァ・笑)。
さて、いまひとつ気づいたのが音楽である。番組で流れるBGMに耳を傾けていると、
「ぁあ、音楽の好みに影響を受けてるな…」
と思ったのである。
そこで、さっそくサントラCDを購入。
もっとも「ウルトラセブン」に限らず映画音楽やアニメのサントラなども好んで聞いてきたから、セブンだけをどうこうすることもできないかもしれない。無調の前衛ふう楽曲も中学生のころから手を出してきたものだが、セブンサントラにもそれに近い楽曲があるし、やはり子どものころから親しんでいたドラマ「刑事コロンボ」などのBGMでもごくふつうに用いられている。
そんなこんなで、このアルバムも楽しく聞かせていただいているのであった(アップ作業中のいまも背後で流れておりますо(^ヮ^)о)。
同時に、『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』(青山通・新潮文庫)が目に止まったので、同じく我が手中に。こちらは最終回で用いられたシューマンのピアノ協奏曲にまつわる話が中心となっていますが、著者の思い入れが心地よく伝わってきた。
じつはこの曲、かつては「気持ち悪い」と感じていた。だって、冒頭のあの甘ったるいメロディと不器用な和声ときたら・・・。悪いけれど、当時はそれだけで「もう結構!」という感じではあった。のちにCDやスコアも購入しつつ、ときおり聞くようになったが、演奏によってここまで違うのかと実感した楽曲のひとつでもある。
面白いことに、本書でもそのへんについてが触れられている。
セブン最終回ではディヌリパッティとカラヤンのコンビが採用されたのだが、たしかにあの演奏には鬼気迫るものを感じる。冒頭の増和音の一撃からしてそうである。
件の場面の選曲にあたっては、グリーグやラフマニノフのピアノ協奏曲もリストアップされていたというのだが、たしかにシューマンがもっともあの場面「よっちゃん、あたし魔法使いなの」じゃなかった、ダンがアンヌに自分の正体を告げた瞬間のそれにふさわしい。
>あの場面は、グリーグのピアノ協奏曲でもなければ、ラフマニノフのピアノ協奏曲でもない。それは、偶然ではなく、必然だったのだ。
また、もしここに使用された音楽がカラヤン/リパッティ盤のシューマンのピアノ協奏曲でなかったら、ここまで自分が執拗に曲や演奏を追及することもなかったのではないだろうか。(本書96ページ)
著者はそう振り返っている。
NHKの放映も、いよいよ最終回が近づいているが、その日が楽しみである。
話かわりますけど。
ついでにというか、「ウルトラセブン」のオープニングテーマを聞きながら、「こりゃぁ、ショパンの『英雄ポロネーズ』の中間部と一緒雀!」というのをいまさらながらに発見した。残念ながら、『~教えてくれた』にその件は触れられていないのだが(じつは少し期待していた・笑)、せっかくなので譜面にしてみMASITAというのがつぎの2点の画像(途中にある2ページ目は省略。英雄ポロネーズがそのまんま2点目の♨マークからがセブンの歌になります・笑)。心得のある方はぜひ弾いてみてくださいマセо(^ヮ^)о
またまた話かわりますけど。
セブンの身長は最大で40メートルとも50メートルとも言われ、体重は3万5000トンにも及ぶらしい。極小化することもでき、たしか女性の鼻腔に入ったエピソードもあったと思うが、はてさて、その「質量」はどうなっているだろうか。質量はそのまま(3万5000トン)、すなわち人間サイズとなったダンの体重も3万5000トンでなければならない。極小化したさい、仮に1ミリ大の人型だとして、それでいて3万5000トンもの質量を持つとは……。そんな物体など想像すらできませんよ(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)
そんな「疑問」に答えてないけど答えているのがほぶらきんの“ロックオペラ”「ゴースンの一生」でありましょう(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)。
主人公・ゴースンは「身長10キロメートル、体重100億トン」と巨大化したはいいものの、「二度と元に戻れな」かったんですねぇ。そりゃそうでしょう。100億トンもの質量を持つ物体が仮に瞬間的に70キログラムになったとしたら、大型核爆弾もビックリするレベルの大爆発になること請け合い。巨大化は不可逆というワケです。・・・どうでもいいか、んなことは(笑)。
※今回のアップはインスタグラムにもダイジェスト版にてアップいたしMASITA。











































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