2017.02.14

刑務所に行って参りMASITA・・・の巻

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  前回アップで、SRTの試乗をワケあって益山としたと記したが、その“ワケ”がココ。益山刑務所セット場(익산교도소세트장)に足を延ばしたのでありMASITA。

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  最寄り駅は湖南線の咸悦駅。以前、くむじ(금지)バス停の写真でも撮るべぇとそれだけの目的で降りて以来の訪問である。ソウル側からみて益山よりも手前に位置しているが、KTXやSRTはおろか「ムグンファ号」にさえ素通りされるような駅なので、益山から折り返すハメになった。

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  大韓唯一の刑務所撮影セットとあって、じつにさまざまなドラマや映画に登場している。個人的なお気に入りはチョサングおっとチャンヒョク主演のドラマ「いかさま師(타짜)」で、なんともゆる〜ぃ受刑者生活を「んなわきゃねぇだろうよ」と和みつつ鑑賞していたのであった。
  ぁあ、そういえばファンミーティングとやらで日本に来ているようだねぇ、チャンヒョク。いい役者である。だが、件の「いかさま師」ではアグィ(キムガプス)だのケミワン(チョサング)だのとんちゅな(チャンウォニョン)だの濃厚な味つけの役者揃いだったがゆえ、あのいぇすら(ハンイェスル)でさえ影が薄かったという有様。ありさま。アリさま。ケミニム(개미님)。ケミワン(개미왕=アリの王)。아〜〜〜〜〜귀〜〜〜〜……。どうでもいいが。

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  こうしてみると学校のごときではあるが、「いかさま師」で描かれた受刑者の日常は、刑務所というより全寮制の高校であった。
「こんな楽しそうなら刑務所生活もいいわねぇ。生活の心配もいらないし」
  とはキムガプスファンのわが母堂のセリフ。所内を勝手に歩き回るは花札で遊んでるわケミワンがバクチで看守の首根っこを押さえているわといったステキな場面が続々と登場してはいやしのひとときを提供してくれたものだ。

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  じつはココ、だいぶ前に「どこにあるんだろ?」と探したことがあるのだが、どういうワケかそのときはその手がかりすら捕まえることができなかった。で、すっかり忘れていたところ、まったく関係のない調べものをしていて偶然に遭遇(大韓人の個人ブログ)したのである。ちょうどこの散歩のための航空券を買った直後だったので、一部予定を変更、こうして訪れたのであります。

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  想像していたよりも建物がやや小ぶりな印象だが、それらしいつくりではある。

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  ぁあ、映ってたねぇ、こういうの。

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  腕組みしながらケミワンが歩いていたのを思い出す。受刑者なんだけどねぇ(笑)。

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  監房の一部室内も公開。ただし、こうして室内が設えられているのはごく一部で、大半は扉とその周辺の外観が仕立て上げられているにとどまっている。あたりまえといえばいえるが。しかし、冬は寒い、夏は篤いという雰囲気はよく出ているような気がしないでもない。

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  ドラマ云々はさておいても、歩き回るのが楽しい。

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  面会所も設けられているが、監房室内を含め、別途スタジオ内に設えたセットでの撮影も多いようだ。

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  定員7名、現在人員6名。わりと芸が細かい。

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  いくつか撮影作品のパネルも。残念ながらドラマ「いかさま師」はなかった。

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  なんだかコレも学校のようだけれど、名前があるってことは撮影用小道具ではなく(受刑者は番号で呼ばれるので)職員ないし裏方用ってことなのだろうか?  でもなァ……(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  子どものころ、学校の裏庭なんかを探検して遊んだりはしなかったろうか?

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  こんな撮影に使われるかどうかもわからない片隅だが、有刺鉄線が施されていたり、それっぽくしてあるのが楽しい。

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  あれこれくむじアリラン。なお、12時から13時の間は職員の昼飯タイムのため閉門されるので要注意。

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  上り列車が延々とないので、いったん「ムグンファ号」で益山まで戻って上り「ムグンファ号」に乗り換えつつソウルに帰還。たいした距離でもなければ急ぐ場面でもないのだし、KTXやSRTを避け割安な「ムグンファ」にするのは基本中の基本でごぢいますね。

  ついでながら、咸悦駅の近くから33番バス(群山方面ゆき)が1時間に1本運行されているので、ソイツに乗って하와(ハワ)なるバス停が最寄り。ただし、列車との接続は絶望的なまでに考慮されていないので、タクシー(4000〜5000ウォン)でのアプローチが便利かもしれない。
  つづくо(^ヮ^)о

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2016.10.05

秋の娯楽・・・の巻


  なんだか近ごろはDVD鑑賞がささやかかつ貴重な道楽になってしまったので、今日はそんな無駄話を(そもそも、汽車に乗ってあれこれ歩き回るのがいちばんの道楽だったのに、好き好んでその道楽を仕事にしてしまったのが運の尽きだったともいえる。その点、DVD鑑賞は仕事抜きにリラックスできるから「貴重な道楽」という言い種になってしまう。「贅沢を抜かすな!」と言われるかもしれないが……)。しかしそれはそれとして、なんにも考えずに「秋の娯楽の巻」としたはいいが、ふと気がつけばもう10月。時間が過ぎるのが異様に速い……。

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  のっけから古い映画を持ち出してしまった。ともあれひさびさにこの「アマデウス」を鑑賞の巻である。かつて楽しんだ映画なりドラマなりに再会すると、なにかと考えさせられることも多いが、「なんとかの天才とが紙一重ってのはホントなのねぇ」という公開当時の友の言葉をふと思い出したものだ。虚実を巧みに織り込んだ物語の展開は面白く、音楽ドラマとしても十二分に楽しむことができた。ただ、あの当時は思い至らなかったハズだが、「レクイエム」の作曲依頼者についてのくだりについては、疑問を抱くところだ。事実(とされる伝承)よりは映画の創作物語のほうが心に染み入るがゆえにそう思う。

  モーツァルトは大好きな作曲家のひとりではあるけれど、かといって格別以上に心酔しきっているワケでもない。だが、仮に「この世に天才なんてものはいるのか?」と問われたとすれば、まっ先にこの名を挙げることにためらうことはないだうと思う。そうあらためて感じた。
  個人的には、この作品の主人公がサリエリであるように、シューマンそのひとにスポットライトを当ててショパンの物語を描いてみたいという思いを抱いているのだが……

  しかしなんだっていまさら「アマデウス」なのかというと、明日のィ夜をウィーンで過ごす予定だからなのだ(コレがアップされるころはユーラシアの空の上にてごぢいます)。旅の主目的はモーツァルトではないのだが、ウィーンということで思い浮かんだのがコレだったのである。残念ながらモーツァルトの正確な墓所はいまだ詳らかではないというが、せっかくなのでゆかりの地のひとつにでも訪れてみたいと思う。

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  おつぎはフォーレの「レクイエム」。コレも大好きな1曲で、機会があればライブで楽しんでみたいと思いつづけてきた(盤にはほかに「パバーヌ」や「エレジー」などフォーレの有名作品が収められている)。残念ながらなかなか機会が捉えられないので、せめてDVDでのんびり鑑賞を……というワケである。
  音色といいテンポ感といい好みにあういい演奏だが、不思議なことにオルガンが設えられてないホールのようであった。ステージ上にはもちろんオルガンが設置されているとはいえ、いまひとつ力強さに欠けているような感も抱く。それを十二分に補っていたのが合唱団で、とりわけ「アニュスデイ(Agnus Dei)」や「リベラメ(Libera Me)」(これらの曲はまさに美しい!)で絶妙なる魂の響きが生み出されていると思った。これからの季節にふさわしく、いい盤を入手できた。

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  話は大きく転調しますけど。前々から取り上げようと思っていてすっかり忘れていた1枚。大韓映画「殺人の疑惑(原題:共犯)」である。なんでコレを買ったのかというと、主演のキムガプスのファンだからなのだが、期待を裏切らない悪役ぶりが演じられていてウレシくなった。

  物語はパッケージにあるとおりで、ふとしたことから主人公が自分の父親に対し、その過去の重大犯罪への疑念を抱くところから話がはじまる。時効を目前とした児童誘拐殺人遺体遺棄事件。容疑者あぶり出しを狙って公開された脅迫電話で語られたつぎのひとこと──끝날 때까지 끝난게 아니다(クンナル テッカジ クンナンゲ アニダ)──。父親が「好きな野球選手の名セリフなんだ」といっていたこの「終わるまで終わらない(最後まで諦めるな)」という言葉が、まさに父親の声が語る脅迫電話の録音として公開されたのである(米大リーグの往年の名選手・ヨギベラ語録のひとつとして知られる“It ain't over till it's over.”のようだ。ヨギベラは、ちょうど昨年コレを自宅で鑑賞したころに亡くなってしまったそうだが)。

  でまぁ、あまり続けるとネタバレになってしまいかねないのでこのへんにするが、キムガプスが彼のファンなら知っている“お約束”をきちんと果たしていたところにもグっときたо(^ヮ^)о  しかも、その悪役ぶりときたら、あの西村京太郎大御大(その節はたいへんお世話になりました)をして感激してうなってしまうに違いないと確信させるものがあったのだからタマラナイ。

  それにして、も。ソンイェジンというのは不思議なイロっぽさの漂う役者だと思う。ヨンさまと共演した「4月の雪(原題:外出)」のときもしみじみ感じたが、この作品でもしばしばそのイロっぽさにあてられることとなった。ハンイェスルではただのいちども覚えたことのない感覚なんだがねぇ……。ぁあ、韓藝瑟と孫藝珍。ともに「藝(イェ)」ですねぇ。不思議ですねぇ……。

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  またしても大転調しますが。
  あるとき、ふとしたはずみで通販の検索窓にラッシャー木村とインプットしたら、このDVDの中古が割安で出品されているのに出くわした。ラッシャー木村といえばズバリ「金網の鬼」。当時、国際プロレス中継のオープニングに金網で囲まれたリングが映し出されると、それだけでもうワクワクしてしまったものだが、残念ながらこの盤には金網デスマッチはただのひとつも収録されていない●~*  ったく、それでどこが「金網の鬼」のDVDなんだと思わないでもないが、コレにささやかな散財を決め込んだのにはワケがある。

  同じモノのプロパー品が楽天ブックスにも在庫アリで出ていたのだが、そこには「アーティスト」としてつぎの名前が列記されていたのである。つまり、
・ラッシャー木村
・ジャイアント馬場
・ジャンボ鶴田

  である。繰り返すがこの御三家は「アーティスト」でござるよ。楽天ブックスによればだが。

  これからも想像できるように、収録されているのはおもに国際プロレス崩壊後の全日本プロレス中継のフィルム。あの「馬場〜っ!  これからは兄貴って呼ばせてくれよ!」というラッシャー木村の名セリフが飛び出した試合を中継で見たのは間違いないものの、そのあたりをさかいに中継そのものを見なくなったので、そういう意味でも興味を引くものがある。が〜。本題はそこではなく、この「馬場・鶴田・木村」という並び、そこにこそある。

  話は、オレが真面目に勤め人をしていたころに遡る。会社玄関の受付には、「外出簿」が置かれてあり、商用などで外出するさいにはそこに名前と行き先、帰社予定時刻などを記すきまりになっていた。で、あるとき外出しようとして外出簿を開いたところ、そこに「馬場・鶴田・木村」のお3方の名前が力強い字で記されてあったんですねぇ。ようは馬場さんと鶴田さんと木村さんがタマタマ一緒に外出したにすぎないのだが、オレにとっては大爆笑するにあたいするパフォーマンスだったワケですよ。
  このエピソードを存命だったラッシャー(いうまでもなく木村ってんだが、生きてるんなら連絡のひとつでもよこしなさいヨ!)に話したところ、
「馬場と木村はともかく、ココに鶴田があるところがミソだよな」
  とウレシがっていMASITAね。オレもそのとおりだと思ったワケだが。

  で、そんなくだらん昔話をココ(このブログ)でしようととっさに思いついたので、そのためだけに3000円近い大散財をシャレこんだ……という話なんですねぇ。

  ちなみに、晩年のラッシャー木村の「マイクパフォーマンス」を遡ると、新日本プロレス興業@田園コロシアムにラッシャー木村が「殴り込み」をかけた試合に辿り着くようだが、残念ながらオレはその試合を見ていない。なぜかっていうと、新日本プロレスの試合ぶりや演出が単に好みに合わなかっただけの話で、その点はラッシャー(友人のほう)とは逆の嗜好であった。が、それはともかく、その試合中継をたしかメシを食いながら見ていたラッシャー、テレビ画面のなかでラッシャー木村がやおらマイクをとったところで「みなさんこんばんは。ラッシャー木村です」と折目正しく挨拶をしたのを目撃して、その場で凍りついてしまったという。そんな話を大爆笑とともに教えてくれたものだったが、そのときはラッシャー木村の晩年云々を想像することなんぞできるワケはない。

  閑話休題。それにしても、最晩年のラッシャー木村の姿には痛々しいものを感じないではいられなかった。そこにプロ根性のようなものを感じとることもできる一方で、見たくなかったなという気もする。やはり「金網の鬼」は「金網の鬼」であってほしかった。ジプシージョーやアレックススミルノフ、オックスベーカーらとやりあっていたあの雄姿こそが懐かしい。

  無駄話は長くなってしまうが、ラッシャー(友人のほう)との間で決着のついていない論争がある。よく知られたプロレス技のひとつに「逆エビ固め」ってのがある。また、押さえ込んだ相手の片脚を持ち上げてフォールする「片エビ固め」ってのもある。前者はうつぶせにした相手の脚を逆側(背中側)に締め上げてダメージを与えるなりギブアップを奪うないという技であり、後者は仰向けになった相手の片脚を抱え込むことによってフォールをより堅固にするというものだ。つまり、名前は似ているけれど、技としての性格や目的はまったく異なる。ではさて、「逆エビ固め」の態勢で両脚ではなく片脚だけを抱えて締め上げたらどうなるか?  技のベースは明らかに「逆エビ」にあるから、「片逆エビ固め」ではないかと思うのだが、ラッシャーはあくまでも「逆片エビ」を主張して譲らなかったのである。しかしそれでは「片エビ」(つまりフォール態勢)を単に逆さまにしたことになってしまい、現実に目の前にあるギブアップ狙いの技としての説明がつかないではないか(「逆エビ固め」そのものが「エビ固め」の逆バージョンだというのがヤツの主張なのだが)。
  その論争はかれこれ数年にわたって繰り広げられたが、あれから30年以上経ってなお決着が着かないママ。ラッシャーが行方不明のいま(あっちからみればこっちが行方不明なのかもしれないが)、これでは論争そのものが墓場まで持ち越されかねん(笑)。

  ちなみに……。その論争の切っ掛けをたったいま思い出した。かつて発行されていた雑誌「デラックスプロレス」のバックナンバー表紙に、ジャンボ鶴田が黒人選手に対しこの技をかけている写真が載せられていたのである。それをみたラッシャーがふと気づいたように「コレ(その黒人選手)、レイキャンディーと違うか?」とひとこと。で、なにが面白かったのか、いまとなってはさっぱり理解できないのだが、大爆笑が止まらなくなってしまったオレ。で、たぶんそのときに「片逆エビ」と言ったオレに対し、ヤツが「いや、これは逆片だ!」と論争を仕掛けてきたのであろう。ココまでお読みくださった方、ホントにバカバカしい昔話ですみませんでしたねぇ……。

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  またまた転調して本の話を。
  この『藤原新也の動物記』(新潮文庫)を「そいや読んでないな」と気づいたので、入手して読んでみた。大爆笑を誘ったくだりがあった。

  沢木耕太郎の『深夜特急』の終盤。「サグレス」という名のビールとサントイッチだかなんだかを市場で買ってサグレスというユーラシアの果ての岬を訪れた場面がある。しかし、そのビールやらをどうするつもりだったのかと自問する著者。「サグレスの岬でサグレスという名のビールを呑む、という形ばかりのイメージにとらわれていた」というワケだ。しかし、最終バスで到着したサグレスはすでに夕闇のなか。あたりにはホテルどころか開いている商店の類すらない。いわく「その浅薄さのしっぺ返しはすぐに受けることとなった」。が〜。その「浅薄さのしっぺ返し」も、藤原新也自らが呼び込んだ“災難”にくらべればかわいらしいものである。

  インドを放浪していた藤原新也、なにを思ってかヘビ使いの男から必須の商売道具を買い取ってしまったのである。ヘビ使い必須の商売道具。いうまでもなくコブラである。それも、とりわけつややかでイキと気の強そうなヤツを、1日200円で過ごすのもどうかという旅人が、1200円も投げ打って買ってしまったのだから愉快である。で、もちろん、買ったはいいけれど思いきり持て余すことになってしまう。あたりまえだ。そのコブラがほしいと思った気持ちはわからないでもないが、それにしたって買ってどうしようと思ったのだろうか(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

  でまぁ、ホテルの自室に持ち込まれたコブラ入りの壺は、時間をおうごとにその存在感を増す一方なのだが、あの藤原をしてこういわせしめてしまうのである。
<厄介なものをかかえ込んだと思った。私は、日に日に、その壺に対して臆病になっていった>
  このあたりの描写は鬼気迫る迫力があるが、あたりまえのこととしていずれはそのコブラにエサを与えなければならないときがやってくる。意を決し、ヘビ使いのアドバイスにしたがって鶏卵をあげることにしたはいいが、ヘビっていうのはあれでなかなか力強いらしく、押さえる藤原の手をスルスルとすり抜けるや、まんまと壺の外、つまりホテル自室で鎌首を持ち上げられるハメになってしまったワケだ。まぁ、笑っちゃいけない場面なんだろうけれど、コブラをそれもインドのヘビ使いを相手に衝動買いしてしまい、挙げ句の果てにはホテルの部屋で1対1でにらみ合うハメになったなんてすんばらしいエピソードではないか。

  それにして、も。「噛まれたら死んでしまうが、コブラから噛まれて死ぬことはよいことなので落胆しないこと」というヘビ使いの口上にはグっとくるものがある。また、「あらゆる動物の中で、蛇ほどシェイプアップされたものを他に知らない。(中略)ほとんどひとすじの線としての洗練された存在」という著者の観察眼には唸らざるをえなかった。

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  そんな話をデラTこと斉藤恒芳にしたところ、上の写真を送ってよこした。撮影者はもちろん斉藤である(ラージャスタン州の国道を走っていて道ばたに蛇使いを認めたデラT、慌ててクルマを止めて撮ったのだそうな)。
  で、オレがなにを思ったかというと、コブラは持て余すに決まっているからいらないけれど、この笛とカゴ壺が無性に欲しくなってしまったのだ。ところが、大手通販サイトを複数チェックしても該当商品は見当たらず、たった1サイトだけ扱っているのに遭遇するに留まってしまった。もっともその店でも在庫なしとの案内で、ようはお手軽に入手しようなんてのが甘い考えであることがわかっただけであった。

  しかしそれ以上に不可解なのが、その「ヘビ使いセット」を買ったといった類の記述が、少なくとも日本語ではいまだネット上で遭遇できていないことなのである。ほしがってるひとがいないとは思えないし、インドに行く日本人だってけっして少なくはないハズ。であれば、そのなかのいくばくかのひとが笛なりカゴ壺なりを入手して、ブログなどを通じて自慢話のひとつをしていてもおかしくはないではないか。……それにしても欲しいなァ。

  ところで。デラTによれば、「死(蛇)に勝つという意味で尊い職業」だというのをどこかで読んだという。で、毒蛇を大韓語にすると「독사(トクサ)」。しかしこの「독사」というのは「毒蛇」であるとともに「毒死」でもある(単に「사(サ)」が「死」でもあるというだけの話だが)。このへんは日本語でも似たような部分もあるけれど、同じアジアにあってなんらかのつながりがあるのだろうかという気もする。ついでながら。

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2016.08.06

とある夏の思索?・・・の巻

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  庭でブルーベリーを収穫。とりあえずおよそ1キロ。たった1本きりの細い樹だが、こうして毎年楽しませてくれるのがありがたい。
  それはそれとして、どうも妙な夏模様である。台風の少なさもそうだが、大平洋高気圧が北に偏り過ぎてはいまいか? シロウト目には、ちょっとした“サジ加減”で冷夏になってもおかしくはないようにも思えるのだが、日々の気象情報をみていると、東京地方の熱帯夜が異常に少ないような気もする。はたして、晩夏以降の気候やいかに?

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  今夏は、わが家のネコどもにとっては災難の季節となった。お二方ともにノミの襲来を受け、とてもじゃないがココに写真を載せる気もおきないありさまなのだ。
  ただ、食欲だけは猛烈で、夏バテなんぞどこ吹く風のごとくムシャムシャとよく食べる。食い終わったころに様子を窺うと「食った、食った」とゴキゲンに寝そべっていたりもするが、こっちの顔を見るや「もっとくれ」とせがむ。で、「カリカリ」をカンに移して保管いているひとも少なくないと思うが、驚いたのはちょびで、夜中などにそのカンをひっくり返してしまうのであった。テーブルの上などに置いてあるのを、手で「ちょいっ」とひっかけて床にまっ逆さま。運がよければその衝撃でフタが開くので案配がいいというワケだ。よく覚えるものだと感心するほかはないが、手足が霊長類と比べて構造的に不器用なだけで、サルあたりよりも知能が高いのではないかと思うことすらある。もっとも、サルなんぞ飼ったりした日には、そんなもんじゃ済まないとは思うが(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  ところで。外出の折には必ず本を携える。世間では、いつの間にやら携帯端末(スマホなど)とにらめっこしているひとが大半のようで、読書で過ごすなんていうのはごく少数派となってしまった。最近訪れた街でざっと観察したところでは、ソウル>東京>広州(中国)>バンコク>台北という順でスマホへの依存度が測れるような気がしないでもない。欧米ではどうなのかという気もするが、ホテル予約サイトの投稿に「WI-FIの速度が遅かった」といった理由で辛い点をつけられていることなどをみると、この依存傾向はほぼ世界中の現象なのかもしれない。

  オレ個人のことでいえば、携帯端末やノートパソコンなどを公共の場(鉄道車内や飛行機内、飲食店内など。インターネットカフェなどそれ用の場所はまた異なる)で用いるのは、たとえはキツイが人前でクソをする程度に恥ずかしい行為だと思っているし、いわんや仕事中の画面をわっざわざ丸見えにするというのにも抵抗がある。それに、スマホの小さな画面をチマチマといじくるのも性に合わないし、場面次第で便利なのは認めるにしても、コスト相応とはとても思えないので、使うつもりはまったくないのである。

  のっけから話が飛んでしまった。閑話休題。
  外出ということで、外国散歩のさいにも日数に合わせて1〜3冊程度を荷物にしのばせておく。空港での待ち時間や機内でのヒマつぶしにもなるからだ。持参するのは新刊に限らず、書庫から引っぱり出してきて再読するものもある。たとえば、この『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』(藤原新也・河出文庫)もそんな1冊で、前日のィ夜のたまたま目に止まったものを「久しぶりだが……」とカメラバッグに詰め込んだ。内容は、著者が出会ったひとびとやできごとを記したもので、日常のさりげない出会いのなかから14編の物語が編纂されている。

  ここからが“本題”に近づいていくが、このときはもう1冊、『深い河』(遠藤周作・講談社文庫)を無意識に選んだ。1993年の発売と同時にハードカバー版を入手、3年後に文庫化されたその初版をほぼ20年ぶりに開くこととなったのである。しかしコレは妙なカップリングとなってしまった。

『深い河』では、のっけから“不治の病”に冒された妻を見送る夫という場面から物語が展開してゆくが、『コスモスの影〜』もまた、導入の1編で病で妻を亡くした男の話が語られている。ただそれだけの一致ではあるものの、旅客機の座席で開きながら、なんらかのシンクロめいた偶然を感じないではいられなかった──あえてこじつければ、『深い河』もオムニバス的な構成を見せているし、遠藤周作がクリスチャンである一方で、藤原新也が仏教徒(『コスモスの影〜』にも「僕は仏教徒で、敬虔なクリスチャンの彼とは〜」というくだりがある)である点にも“共通点”を勝手に見い出したりしたが──のである。長くなりすぎるので詳細は割愛するが……。
  もちろん、この2冊を選んだのは単なる偶然。意味なんかありゃぁしない。だが、無意味なことがらに引きずられがちなのもまた人間である。なんかイヤ〜な予感がそのときはしたものだが、あとになって顧みれば、そこになにがしかの“誕生”のきっかけを予感しなくもないわけで、それはそれで楽しくもなってくるのだ(もちろんともに名著。『コスモスの影〜』はとあるフリーペーパーの連載エッセイを編纂したものだが、その全71編をまとめた「完全版」を読みたいと熱望しているのはオレだけじゃないだろうなぁ……)。

  とかなんとか、あれこれどうでもいいようなことに思いをめぐらせる材料にもなるのだから、読書というのもバカにはならない。もっとも、あるときはやはり久々に『蒼ざめた馬を見よ』(五木寛之・文春文庫)を離陸準備中の機内で読んでいたはいいが、ちょうど「ただいまより離陸します」のアナウンスと同時に飛行機が墜落した場面(まさにその「行」)がシンクロしたのにはまいった(笑)。

Requiemmozart

  でまぁ、なにを思ったのか、モーツァルトの「レクイエム」を映像つきで聞きたくなった。指揮者としてショルティーの名があったので購入したこの盤は、モーツァルト生誕200周年記念イベントを収録したもの。曲の合間に祭祀が挿入されるのは、キリスト教の行事を垣間見るという点で興味深かったが、もちろん曲だけの再生も可能だ。
  じつは、ワケあって学生時代にこの曲の合唱団の一員となったことがある。おかげで、およそ30年が経ったいまでもこのラテン語歌詞の曲を諳んじることができるが、久々にこの曲を聞きながら、モーツァルトというのはホンマモンの天才だったのだなとの感を強く持った。それでピアノソナターのCDを引っぱりだして聞き入ったり、ついでに(?)バッハの「平均律」なんかも久しぶりに聞いてりたりするワケだ。魚釣りの世界に「釣りはフナではじまりフナでおわる」というのがあるが、なにやらそれに近い心境といえなくもない……。

  ところで、このときはネット通販を検索しながらモーツァルトにするフォーレにするかちょっとだけ悩んだ挙げ句にモーツァルトにしたものだが、本当はコダーイの「ミサプレビス」のDVDがほしかった。名曲だと思うのだが、どういうワケか出版数が少なく不遇な感じがする。

Livingproof

  話は変わるようだが、著名人の闘病などを通じて乳ガンがにわかに注目されているようだ。じつは、この病気で三十数年来の友人を失い、いささか“参って”いるといえなくもない。組織型云々などは知らないままだが、初発からかれこれ10年以上は病と戦ってきたと記憶している。それが「そいや元気にしてるかな? 久しぶりに会合でも開くか」と思っていた矢先に電話があり、「ちょうど連絡しようと思っていたんだ」と思って出ると、聞こえてきたのは本人のではなく妹の声であった……。

  それが直接の契機というのではないが、ガンの治療などについてあれこれ調べていたことがある。そこでは、知られざる医学の進歩に驚かされたり、それでもなお難病でありつづけるガンという存在そのものにもシロウトなりの興味を抱くことにもなった。そんななか、興味を覚えたもののひとつに分子標的薬がある。従来の抗癌剤とは異なる発想で開発されている薬で、乳ガンや肺ガン、白血病などの治療に用いられているという。ひところ副作用が重大問題となったイレッサ(ゲフィチニブ)もそのひとつ。これはある特定の遺伝子に異常をきたしているタイプの肺ガン患者であれば副作用もなく効果が高いということで、その後にも用いられている。

  乳ガンでは、いくつかある組織型のうちHER2(ハーツー)という特殊なタンパクが過剰に現われている「HER2陽性」の患者に対しハーセプチン(トラスツズマブ)と呼ばれる分子標的薬が高い効果を見せている。「HER2陽性」患者は乳ガン全体の4分の1程度。従来は悪性度の高い疾患とされていたものが、この薬の登場によってむしろ治療しやすいタイプになったらしい。
  このハーセプチン実用化を題材としたのが2008年に公開された米国映画「希望のちから(原題:Living proof)」である。

  実際のできごとをエンタテイメントとして脚色した内容で、主人公の医師を軸に、おもに臨床試験段階の物語として綴られている。ただし開発秘話といったドキュメンタリーではなく、むしろ死に直面しつつある患者やその家族にスポットライトをあて、この希望の特効薬によって救われてゆくひとびとの悲哀と歓喜とを描き出している。作り手の心優しさが伝わってくるような台本であり演出だと思った。
  ただ、それだけに科学ドラマとしての要素はまったくなく、その点に物足りなさが残る。臨床試験に至るまでにはさまざまな発見や苦悩があったハズで、「どうして効くのか?」という素朴な疑問とともにそのあたりももう少し丁寧に描いてほしかった。また、ヒューマニティあふれる視点も、せっかくの特効薬も実際に投与するとなればべらぼうなカネを要することにまったく触れられていないことにより評価が減殺されてしまう(ゆえに「臨床試験」が命綱になるということだろうか?  間違っても比較対照試験があったとは思いたくもないが)。わが国では実質1割程度の自己負担で使用できるハズだが、それでもひとつの治療薬の負担としては重い。ましてや公的保険“後進国”米国とあっては……。

  ついでに。「科学(医学)ドラマ」ということにこだわるのであれば、あのSFもどきサスペンス映画「アウトブレイク」(ありゃぁあらゆる罵詈雑言を喰らわしても足らないほどの愚作だった)に類するような疑問を抱かせる部分があるのも気になった(万が一闘病中の方が目にすることを慮り、シロウトの具体的発言は控えるが)。やや乱暴な言い方になってしまうが、ヒューマニティドラマとしては「名場面」もあって心に残る作品ではある一方で、駄作の一歩手前かもしないとの思いも捨て切れなかった。もっとも、作中で主人公と製薬会社との間で交わされたようなやり取りが、映画制作者と配給会社などとの間にあったであろうことも想像できなくもないわけだが……。

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2016.07.07

ペヨンジュニのころは日本から大勢のご婦人たちが…と運転手は語った・・・の巻

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  ミンドゥンサン駅からの汽車を諦めバス移動となったが、この乗継ぎがケッサクといっていいほどに順調であった。ミンドゥンサンからは運転手のアドバイスにしたがって古汗で下車。ターミナルの時刻表で丹陽か堤川ゆきバスを探そうとしたら、運転手が追い掛けてきて切符売り場をさしながら「急いで!」という。折よく、ちょうど堤川・丹陽経由仁川空港ゆきバスが発車するところだったのだ。おかげでこうして丹陽に辿り着いたのでごぢいます。堤川にしなかったのは、宿泊地としては丹陽のほうが環境がいいからだ。が〜……。
  丹陽市街地に入ったバスは交通規制でノロノロ状態。イヤな予感がしつつも歩いてみてやっとこさ事態を受け入れる気になったが、「祭り」ともつかないイベントにぶつかってしまったのである。したがって、いちおう訊ねてみた宿はどこもかしこも相場の1・5倍。ふつうなら高くても3万ウォンだろうと妥協して入ってみた汚らしい旅館ですら「5万ウォン」と胸を張られる始末。こうなればほかの町に逃げるが勝ちだが、翌日の予定を考えると堤川にほぼ限定されてしまう。丹陽〜堤川間は汽車(ムグンファ号)でひと駅にすぎないが、丹陽市街から丹陽駅までの足が極めて乏しい。堤川を通る市外バスもあるが、堤川駅付近に泊まるつもりなので、堤川バスターミナルに着くのがうれしくない。しかしよくしたもので、ふと道路を見渡すと、堤川ゆきと題した市内バスが発車待ちをしているのが目に入った。
「堤川駅に行きます? そりゃよかった。で、発車時間は? えっ、いますぐ? んじゃ、堤川駅まで頼みます」
  という次第で、堤川〜丹陽行ったり来たりの巻であった。

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  ィ翌朝。やってきたのはこんなところ。なんだかさっぱりわからないと思うが、個人的に大韓ドラマの名作だと思い込んでいる「その夏の台風」の撮影地のひとつなのである(たぶん)。スミンの子ども時代のつかの間の場面にすぎないが、「まぁ、こんなところに行ってみるのもよかんべぇ」と思ってやってきたワケだ。それも発見してから2〜3年がかりで。そりゃそれとして、堤川駅前から1日7本きりのバスを捉まえての邂逅……はいいとして、こんななんでもない田舎の集落で降りる外国人を、バスの運転手はどう思ったのかという気がしないでもなし。

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  ココはドラマとは関係ないと思うが、でもこんな風景がよく映し出されていた。

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  ちょっと不思議な地形だ。オホーツク沿岸などに見られるような……。朝鮮半島の山あいではあるのだが。

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  バス乗り場。看板こそないけれどしゅぽじゃないかо(^ヮ^)о  ローカル便のほか都市間便(市外バス)もある。

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  この撮影地の最寄りには、じつはもっと有名な撮影地がある。あのヨンさま主演の「太王四神記」などの舞台となった温達セット(温達観光地)だ。件のバスはココを通るので、ことさらに妙な日本人だと思われたかもしれん。

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  でまぁ、とっくに旬は過ぎてしまっているが、せっかく近所なので足を延ばしてみた次第。たいした距離でもないし、天気もいいし、テクテク歩くつもりだったが、ふと手を抜きたくなって事務所で寝ていたテクシー(タクシー)運転手を起こすハメになった。

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「ペヨンジュニ(いうまでもなくヨンさまのこと)のころはねぇ」
  と、往時の賑わいを懐かしむように語る運転手。懐かし気に聞こえたのは、あののんびりとした忠清道なまりのせいかもしれないが。どうやら、日本からやってきたヨンさまファンのご婦人たちをなんどもお運び申し上げたようである。

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  写真でも撮っておけば、なにかのときに使えるかもしれないが、ヨンさまはああだし、大韓ドラマもこれといったヒットがないし……でもやるんだよっ!

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  個人的にもっともグっときたのがコレ。あのチェシラである。チェシラといえば、個人的には「王と妃」の仁粋大后。わが母堂のお気に入りで、ウチでは「おっかさん」と呼んでいるが、あの迫力はおいそれとできるモノではないだろう(仁粋大后晩年の演技で、メイクだけとは思えないやつれかたをしていたが、ひょっとすると役のために絶食でしたのだろうか?  わが日本にも、役のために歯を抜いたり、長い脚を切ってしまおうと(証言によれば)本気で考えていたらしい名優がいたものだが……。
「(日本放映の『王と后』は字幕だったが)吹き替えでやったとしても、おっかさん(チェシラ)役をできる声優がいないんじゃないかしら」
  とはわが母堂。そうかもしれんと思った。かつての大御所はいざ知らず。

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  温達セットは温達観光地にある。一寓に鍾乳洞があって、追加料金もいらないというのでしばし散策。

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  涼し気ではあったо(^ヮ^)о

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  で、件のバスの終点は大韓名刹のひとつだという救仁寺(クインサ)。ソウルからの直行バス便があるほどの観光地である。温達まで乗ったタクシーがちょうどやってきたのか、はたまたわずか4000ウォンの客を待っているほどヒマだったのかはわからないが、温達セットを出た途端にクラクションとともに現れたので、そのまま乗せてもらって到着の巻。

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  しかし、でかいし立派ではあるものの、単にそれだけという印象。以前、灌燭寺で覚えたような感慨が起きることはありえそうにもなかった。

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  まぁ、テンプルステイとやらもわりと積極的にやっているようなので、過ごし方によっては得られるものも少なくないかもしれない。
  しばし散策を楽しみ、バスで堤川駅に帰還。が〜。ここでつまらない判断ミスをしてしまい、麻雀でいうところの「流れ」を一気に失ってしまった。
  つづくのだо(^ヮ^)о

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2016.03.09

嗚呼、ィ欲望の炎(前編)・・・の巻

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  太和江駅(蔚山)にやってまいりMASITA。なんだってかといえば……。

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  このドラマセット場を見物するため。

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  ラインナップ。左から映画「韓半島」、ドラマ「欲望の炎」、ドラマ「メイクィーン」。なんといったって、あのアンソンギをさておいてまん中にくるぐらいだから「欲望の炎」って人気があったんだろうねぇ……。

  とはいえ、別段このドラマのファンってワケでもなければ、マトモに見ちゃすらいないんだが、年老いたわが母堂がヒマつぶしに見ていておもしろがっていたので、ようはついでだからこのセット場の写真でも見せてやるべぇと思ったのでありまッスムニダ。が〜。イカしたタイトルだよねぇ、「欲望の炎(욕망의 불꽃)」(笑)。



  オープニング(リンク切れ御免)。イイ味わいナリо(^ヮ^)о



  で、このドラマ、ドラマ「まるごとマイラブ(몽땅내 사랑)」でガプの家の執事が夢中でさ、ようはソイツをみてこっちはおもしろがっていたということもある。ちなみにこの動画、最終回が終わって呆然自失の執事という場面だが、ホントに「欲望の炎」のラストシーンがコラージュされていておかしい(笑)。もっとも、「コレで終わり?  バカにしてるわねっ!」とは、このラストシーンの直後にわが母堂より吐き捨てられたセリフなり。だが、主演のシンウンギョン(最初に出てるおっかさん)のふてぶてしい笑みにはグっときますな。この笑みの前には、あの腹黒美女S姐もまだまだという感じですな(そういう実在の人物がいるのだ・笑)(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  で、欲望セット。

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  はらぼじ(@スパイミョンウォル)の肖像画アリラン(近くで見ると、身の毛がよだつほど雑だった・笑)。

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  壁を飾るのはもちろんドラマのスチールだが、実際の家がこんな案配になってたらすごいだろうねぇ。ちなみに、建物そのものはカフェを兼ねており、1階で注文して2階で寛ぐことができる。もちろんそうした。

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  ドラマ撮影の裏側も楽しめる。

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  彼方にィ欲望の炎のイメージ(空気が澄んだィ夜間を推奨)。

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  ィ欲望の現場は艮絶串(カンジョルゴッ)という岬でごぢいます。浦項にも虎尾串(ホミゴッ)というのがあって、こちらは雨のせいにして立ち寄ってこなかったが、韓国本土でもっともはやい日の出を迎える場所として双方で争われているとかいないとか。

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  巨大郵便ポストが名物。ちなみに、虎尾串には巨大な手のモミュメントとあまりリアルでないジャイアントなトラの石像なんかがあったりするそうだ。

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  ィ欲望のイメージ。

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  ィ欲望のイメージ。

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  ィ欲望のイメージ。

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  ィ欲望のイメージ。ちなみに泊まったのはこの一画。通りはああだけど、部屋は静かで清潔。ニコやかなおばさんが帳場にいるいい宿であった(右手のコールモーテル=콜모텔=屋号は思いきりアヤシげだが……。4万ウォン)。まぁ、外観はともかく、こういう風情のモーテル街の場合は同じ建物や近隣にノレバン(カラオケ屋)の類がないことをたしかめるのが重要。でないと、身の毛のよだつような騒音や振動に深夜まで悩まされる場合がある。

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  슈퍼 꼬라지 하고는〜♪
  欲望の炎コーヒー(욕망의불꽃coffee)に欲望の炎売店(욕망의불꽃매집)とは恐れ入った是(笑)。しかし、欲望の炎コーヒーとかいいつつ、並んでいるのは蒸しパンと饅頭。イイよねぇ、この取り合わせ。こんなのがあることがわかっただけでも、ココに来た甲斐があったというものだ。
  つづくо(^ヮ^)о

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2016.02.08

春の1ページ・・・の巻

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  ふと気づいたら、庭のウメが花をつけていた。福寿草はまだだったが、フキノトウはぼちぼち顔を出しているし、ブルーベリーの木にも芽が揃っている。春が近寄ってくるのはいいなと思う。そんな思いはネコも一緒なようで……。

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  のび〜〜〜♪

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  ややのび〜〜〜〜♪

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  のびたらゴロン♪

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  んで、ゴロゴロとо(^ヮ^)о

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  みてくださいな、この表情♨

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  ちょうどそのころ、クロはお食事中。

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  相変わらず日中はドロンしているという奇妙な生活だが、よくよくみると首輪がほとんど汚れていない。本体はもとより、鈴にも目にみえるようなキズひとつないのである。ということは、姿をくらましている日中も、野外ではないどこかに居所があるのかもしれない。野外暮らしでは、さすがにこうはいかないハズだからだ。

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  コレはコレでけっこう甘えるようになったんですよ。ちなみに、写真を撮ろうとするとイソイソと寄ってきちゃってこうなっちゃうの図でごぢいますо(^ヮ^)о

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  栄養状態もよくなり、毛のツヤもいきいきとしてきた。

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  やっぱネコでしょ(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)  が〜……。このクロ、ネコなら当然やるべきことをやっていないふうなのである。つまり、顔洗いや毛づくろいをさっぱりしないため、ツヤツヤこそはしてきたけれど、なんとな〜く薄汚れたまんまなのであった。たぶん重度の鼻炎で鼻が利かないせいじゃないかと推測しているのだけど、日中にドロンしているおかげでいまだに獣医のもとに連れていけないのが悩みの種。

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  ネコはコタツが大好き。

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  こっちの寝床が侵食されているの図。。。

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  でも、ネコのいない生活なんぞとうてい考えられないのでありMASU。

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  ところで。長年の懸案(?)がこのほど解決。オレ思うところの大韓ドラマの最高傑作のひとつ、「その夏の台風」のサントラCDがやっとこさ(もちろん適価で)入手できたのでありMASITA。盟友Sの協力もあっての成就ではあったが、あとはふぁんこ(ファンタスティックカップル=환상의 커플の大韓盤DVDか……(大いにジャンルが異なるけど、イナミ=이남이の一連のアルバムも捜索続行中)。さっそく仕事のBGMにしたりしてるけれど、なんか妙な細工がしてあって(?)携帯用蓄音機用のデータが抜きだせないのがタマにキズ。ちなみに、この作品では日本版のみエンディングはイジェファンが日本語歌詞で歌を披露しており、当然のようにアルバムには収録ナシモフ。ドラマのサントラが日本版と大韓版とで異なることは珍しくはないが、そのほかにも聞き覚えのない曲が収録されている一方で、作中で頻出していた曲が入っていなかった。そんなワケで、この作品の大韓盤DVDも入手したくなってしまったのだが、こっちはさらに難易度が高そうだ……。

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2015.12.28

本年もお世話になりMASITA・・・の巻


  今年もなんだか無駄話に明け暮れたような気もするけれど、無事に本年最後のアップでごぢます。12月の大韓散歩話をちょっと中断して、まずは最近読んだ大韓関連本の紹介などを……。

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  あるときなにげにネット通販で検索したら、その値段から手を出しあぐねていた『韓國原影  桑原史成写真集』(三一書房)が割安でおでましо(^ヮ^)о  さっそく入手してシビレまくった次第。
  内容は、写真家・桑原史成氏が歩んだ韓国現代史。米軍がらみの影や軍事政権下での学生デモなど、生臭い場面が続々と登場してくる(日本における安保法デモは、どれだけ映像として歴史に残されたのだろうか?)。そこにあるのは庶民であり、生臭さとともに躍動感や温もりが全編を貫く。そうしたコマに見入りながら、「なんだってオレはこの世界に惹かれるのだろう……」と自問を繰り返すのみである。

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『鯨とり  対訳シナリオで学ぶ韓国語』(脚本:崔仁浩/編訳注:林原圭吾・白水社)
  こりゃぁ本当に生きた韓国語の教科書だо(^ヮ^)о  読むのにだいぶ時間がかかっているけれど、文法や表現の解説も懇切丁寧でなにかと参考になる。英語など学校などにおける外国語の学習も、こういうのを題材にしたらもっと言語として体感でくるように思うのだけど……。もちろん、題材となった映画「鯨とり」は傑作中の傑作!

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  こちらは韓国関連書籍・雑誌などでおつきあいいただいている康煕奉氏の新刊『宿命の日韓二千年史』(勉誠出版)である。
  いろいろと取り沙汰されているが、じつは現在ほど韓国が日本で関心を集めている時代はないかもしれない。少し前の“韓流ブーム”にせよその後の“嫌韓”にせよ、そのいずれもが関心へと結びついているからだ。オレ自身が大韓散歩に明け暮れているのは、仕事という意味はあるにせよとりたてて大層な目的があるワケではない。いうなればネコの散歩みたいなもので、前後不覚のままふらふらと隣国に舞い降りているというのがその実態。しかし、その根っ子にはかの国とそこで暮らすひとびとや文化などに対する関心があり、それが源泉となって「気になって仕方がない」から大韓散歩へと繰り出しているとこじつけることも可能なのではないかと思う。

  一方で、民族という観点でみれば、その関心やつきあいはそれこそ古代からつながっているのであり、あらためてその歴史をひも解いてみてもいい。本書は、帯にあるとおり「古代から現代まで、二千年の日韓の歴史をわかりやすく」まとめた1冊。そこには、日本に生まれ育った「在日韓国人2世」である著者だからこそできうる視点が、微妙な陰影を伴って網羅されている。日韓の歴史の足跡を訪ね歩くルポという要素もあり、リアルに読者に語りかけてくるだろう。“現代史”のひとコマとしての「あとがき」も圧巻である。日韓双方で読んでもらいたい……ふとそう思った。

  ココからはやや蛇足。本書中でも、近代史部分において「創氏改名」というわれわれ日本人にとっても(マトモな感性を持っていれば……だが)あまり耳障りのよくないできごとに触れられている。そのくだり──

<創氏改名を行なわない人に対しては、子供の入学不可、役所での事務受付拒否、公的機関への採用禁止という厳しい罰則が設けられた。>(本書201ページ)

  世間で「マイナンバー」と呼ばれている「国民管理番号」(個人的にはほかに「ユアナンバー」と呼んでいるが)を思い浮かべた。義務教育のある現代ニッポンが「子供の入学不可」なんてないだろうと思うかもしれないが、平気の平さで憲法をないがしろにする連中が権力の中枢に巣食っていることを忘れてはならない(憲法ってのは、そういう連中を暴走させないためにあるのだがねぇ。改定は可能だが、同時に不可侵でもあるのではないのか?)。いずれ買い物ひとつにも管理番号がまとわりついてくる可能性は否定てきないのではないだろうか。そうなれば、これは祖国為政者が自国民に科した「創氏改名」という見方だってできるかもしれない……(韓国のネット通販などで、国民登録番号の類を要求され買い物を断念したひとも少なくないのでは?  言論や結社の自由などをめぐって韓国でも大問題となっているが、ああした点を含め、韓国のそれはわが国にとって他山の石でもある)。

  このほか、軍事政権下にあった1961年から翌年にかけての韓国(おもに政治)を解説した『激動する韓国』(松本博一・岩波新書〜せっかく微妙な時期に長期滞在していながらルポがほとんどないのが残念。庶民の暮らしぶりがほとんど描かれておらず、期待したような内容ではなかった。が〜。韓国や北朝鮮の状況に触れながらも、むしろ当時のわが国の動きやセンスが窺える点は興味深い)や“皇国少年”として育った著者が、ふたつの“祖国”で生き抜いてきたその半生を語った『朝鮮と日本に生きる──済州島から猪飼野へ』(金時鐘・岩波新書〜こちらは深い作品)などと出会った。


  話かわりますけど。年末の休息時間はひさびさに「その夏の台風(그 여름의 태풍」でひとときを過ごす。個人的には大韓ドラマの最高傑作ではないかと思っているのだが、あらためてみるとやはりいい作品だ。
  音楽もいい。なかでもこの「Memory」はお気に入りの1曲。「その夏の〜」ではあるけれど、冬の暖のなかで聞くのもまたオツなのだ。




「その夏の台風」は夭折してしまったチョンダビンとあのハンイェスルとが競演している。そのいぇすらの最高傑作はあのふぁんこ(ファンタスティックカップル=환상의 커플)でキマリだとは思うが、「クリスマスに雪は降るの?(크리스마스에 눈이 올까요?)」で彼女が演じた“ふつうの女の子”も個人的には「主演女優賞」である。いぇすら唯一の“フツーのメロドラマ”だし。
  ただ、このドラマのストーリーや脚本にはちょっと暗すぎて疲労感も……。一方で音楽は素晴らしく、いまでもサントラ盤CDを仕事のBGMにしていたりもする。ところが、ドラマ中にたびたび流れている歌で、なぜか収録されていないのがひとつある。美しいメロディーとハーモニー。しかもかなりの美形だ。しかし曲の正体もわからないのでは音源の探しようもなく、長いことモンモンとしていたのであった。が〜。歌詞にある「사랑이 있을까=愛はあるのだろうか?)」というフレーズにあるとき「ピンッ!」ときてさっそく検索。するとあっさりとその正体がわかったのでありMASITA(動画はドラマとは関係ありません)。



  ↓曲もいいけど、いぇすらがきゃわゆすぎる……(こっちはクリ雪)




  ところで、大韓散歩のさいにはさりげにテレビ番組ネタをチェックするのも楽しみのひとつ(日本ではほとんどテレビを見ないし……)。で、12月の巻に遭遇したのが、米国アニメ「おっはよー! アンクル・グランパ(邦題)」だ。
  なんつうか、あの特殊漫画家・根本敬画伯の世界が大平洋を渡ったというか、でなければ妙なクスリでもかっくらった状態でつくったがごとしのとんでもアニメ(褒め言葉だYO)。なりゆきまかせの動画もナイスだが、もっともウケたのが画面にときおり現われる実写状のトラだ。内容がさっぱり理解できないママ、トラが出てくるたびに腹を抱えて大爆笑させられてしまいMASITA。

  帰国してさっそく正体を確かめると、「Giant realistic flying tiger」なんてなこれまたイカれた名前であることが判明(驚くべきことに、グーグルに「Giant real」まで入力すると、予測なんちゃらで「Giant realistic flying tiger」が筆頭にお出ましになった・笑)。ふと「The original intelligent  sensational Destroyer(ザ・デストロイヤーのことだYO)」を思い浮かべたけれど、これじゃウチのちょびを「シマシマでシッポが長い甘えん坊の巨大ネコ」にでもしなければならないではないか。ちなみに、公式サイト紹介によればこのトラ、「イケメンバンド好き」の「女の子」だそうだ(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)




  一方、大韓ドメスティック番組ではコレだろうねぇ……。

  トロット専門局(?)「inet」で遭遇した「イチョルミンのシアワセ歌教室(이철민의행복노래교실)」である。内容は以下の動画そのまんま。画質も音質もこんなものである。正体の覚束ない司会のイチョルミンはもとより、会場は“イイ顔”のカオス状態о(^ヮ^)о  こんなのをみてると「ぁあ、そこいらへんのおっとっつぁんやおっかっさんらのカラオケってのも案外イイものなんだなァと思えてウレシくなってくる。地元・千葉テレビの某カラオケ番組が「たいそう豪華な歌謡番組」に思えたりもするのだが……。




  この「inet」、「15周年記念」だかで日本ゆきのクルージングツアーの参加者を募っていた。コースはふたつ。「山口&北九州コース」(アベとアソーか……ケッ!)と「大阪コース」が組まれ、名も知れぬようなトロット歌手によるコンサートなんかもプログラムに含まれていたりする。前者は39万9000ウォン、後者は29万9000ウォン。ふと「こんなのに便乗して大韓風味を味わいつくすのもええなぁ……」と思ったもんだ。このCMを目撃したのが12月10日のィ夜。ところが、後者の出発は1週間を切った12月15・17日。前者にしても12月19・20日が出発という慌ただしさ。さすがに「絶賛発売中」とは謳っていなかったが、これはもう在庫処分市の心境だったのではアルマイトの弁当箱?  はたして無事に催行されたのか否か……大きなお世話ですね(笑)。

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  話かわりますけど。クロに首輪をつけてみた。口内炎はやや改善、鼻炎も少しずつよくなっているようだが、相変わらず日中はドロンしてしまうため、いつまで経っても獣医に連れていけないのが悩みの種。18時ごろに帰ってきて朝になると外出。寒くなったせいか、8時すぎまでいることが増えたが、ひょっとすると前世は勤勉なサラリーマンかなにかだったのだろうか(笑)。そんな気さえさせられる規則正しい生活ぶりである。

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  冬の楽しみはちょびとのおねんね。布団のなかがホカホカぬくぬくふわふわシアワセネコベッド(행복한고양이침대)。
  という次第で、本年もお世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げますm(__)m

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2015.09.05

夏の地図遊び・いぇすら系編・・・の巻

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  前回はアレなネタだったので(?)、今回は一服の清涼剤をо(^ヮ^)о
  というワケで、まずは「イェスルマート」。いうまでもなくしゅぽ(슈퍼)ではあるけれど、写っているのはカギ屋にトッポキ屋。トッポキのうえには占い屋。下の川にはガラピーの群れ。念のため過去にも遡ってみたが、いったいどこにイェスルしゅぽがあるのやら(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

いぇすりマート(しゅぽ)(別画面でDAUM地図が開きます。掲載画面はDAUM地図からのスクリーンショットを使用しました。以下同)

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  スバリそのままイェスル(예슬)。が〜。コレのどこにいぇすらが?  あれこれ場所を変えてみてもそれらしいのがないってことは、ひょっとして黒い買い物袋を持っているのが本人ってことなのか(笑)。2013年4月某日、ハンイェスルはこんなところを歩いておりMASITA?

いぇすら

  探せばこんな(↓)大胆なブツもある。なんとイェスルマウル(村)ではないか。「またヘンなのを見つけてしまって、行くのが面倒じゃないか……」と思わないでもないが「でも、行くんだよっ!」。しかし一抹の不安が。大韓語がわかるひとにとっては大方の予想がつくかもしれないけれど、イェスルはイェスルでも「芸術」のほうかもしれないのだ、コレ。この現場は高陽市だが、隣接する玻州市にはヘイリ芸術村(ヘイリイェスルマウル)ってのがある。う〜む……。念のため。あのイェスルは「예슬」。芸術のイェスルは「예술」である。リンク地図(예슬마을)を素直に読めば前者であることは間違いないように思えるのだがはたして……?
イェスルマウル

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  ところで。イェスルといえばさんしら。その宿敵はコッタバル(花束)である。「花束美容室」。ちょっとグっとくるたたずまいではないか。

花束美容室이봐! 꽃다발!!

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  プリンセスってのはいくらでもありそうに思えたので、代わりに「コッスン(꽃순)」で検索してみたところ「こっすに(꽃순이。意味は同じ)」がヒット。ところが画面に現われたのは毎度おなじみ「주차금지(ちゅ〜ちゃくむじ=駐車禁止)」о(^ヮ^)о「夜間絶対駐車くむじ」か。コレはコレですんばらしい作品ではないか。

コッスン

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  せっかくだからふぁんこ(ファンタスティックカップル)の家。前にも記したが、DAUM地図は「환상의 커플(ファンタスティックカップル)」の検索でコレがヒットするという親切設計。ハングルさえ使えれば、簡単だし見やすいし操作しやすいし附随機能はイロイロあるし、実用的にはもちろん、ちょっとしたヒマつぶしにも大活躍の大韓地図サイトなのである。
  それはそれとして、2度も行ったがもうアレだろうねぇ。あまりにも姿が変わりすぎてしまったからねぇ……。

チョルスの家

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  チャンチョルスの事務所。いちおう健在……といえるのか?

事務所跡

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  ココでの撮影場面も多かった。もっともお気に入りなのは、カンジャの家での宴会の帰り道。

いろいろ登場した海辺の径

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  さんしらがチョルスにヘッドバットをお見舞いした防波堤(ミジョ港)。私有地の通り抜けが必要なため、残念ながら現場訪問は困難。

ヘッドバット堤防

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  萌えゴロシの第6話で酔っぱらったさんしらが寝ちゃったバス停。それもして、も。なんだってかれこれ10年も前のドラマ撮影地なんぞを引っぱり出しているのかと思わないでもないが、南海島の風景はいつ見てもココロが癒されるのだ。ゆえに疲れたときにまずふぁんこ。名づけて「ふぁんこテラピー(환커테라피)」である。また散策に繰り出そうかなぁ……(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

寝ちゃったバス停



  遠くギニアにもイェスルあり。近所の地名も味わいありますねぇ。



  本人にはバレたくありませんな。

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2015.08.24

夏の地図遊び・ホラー編・・・の巻

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  あの「恐怖の外人球団」(VHS)を入手。たっぷりと堪能о(^ヮ^)о
  一部マニア(?)にはあまりにも有名な作品だが、この絶妙なるB級もといケンチャナヨ感はまさにお宝なのである。

<野球をとるか、愛をとるか、一人の女性をめぐって宿命のライバルがコリアン・シリーズで激突する!(中略)「タイガース」を追われた野球の鬼ソン監督の下に結集した韓国プロ野球界の6人の外人(ウェーイン=はぐれ者)たち。絶海の孤島で地獄の特訓後、最下位球団「カウボーイズ」に入団。そして奇跡の50連勝でコリアン・シリーズに出場し「タイガース」と対決。人は、彼らを「外人球団」と呼ぶのであった。>(パッケージ解説より)

  絶海の孤島での地獄の特訓……。丸太を担いで磯を駆けたり崖をよじ登っては突き落とされたり……。ソウルに凱旋するのだって全力疾走だ是!  ようは特訓ったって野球の「や」の字もやってないのよね(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)  なんてあたりが話題になったりもするけれど、オレの目的はあのケミワンことチョサングの立ち居振る舞い、その1点にあった。……たまらん♪  名優アンソンギすら喰い散らかしかねない怪優ぶりに溜飲が下がりっぱなしでありMASITA。

  で、当然のようにこんな酒場があるのも大韓のイイところ。
恐怖の外人酒団(공포의 외인주당──以前、DAUM地図の埋め込み用タグを使ったところブラウザによっては正常に反映しなかったので作戦変更。クリックで別画面=ロードビューが開きます。以下、該当箇所同)

  恐怖つながりではこんな店もありまッスムニダ。
恐怖の生サムギョプサル(공포의 생삼겹살)

  という次第で──このところデスクワークつづきでモンモンとしてるし・笑──、夏の地図遊びホラー編のはじまりはじまり〜о(^ヮ^)о



  トップバッターは中国上海でお出ましになった「恐怖病院」。なんだってこんなのをみつけたかといえば、グーグル地図の検索窓に「恐怖」まで入れたところで勝手にラインナップしてくれただけの話なのだが……。中国地図サイト上でもこのブツの存在が確認できる。
恐怖病院(別画面で開きます)



  恐怖病院の親戚なのかは知らないが、北京には「恐怖公寓」てなアパートがある。
恐怖公寓

  真夜中に発掘して大爆笑の巻ではあったが、どうやらこいつらの正体はお化け屋敷の類らしい……。が〜……。



  コイツはモノホン(死語・笑)。狂人肉舖。コレが仮に英語で「クレイジーミート」なんてなってたら「まっ、そういう屋号もあるわな」のひとことで片づいてしまいそうだが、そうで済まないところが漢字のイイところだ。



  この「気のふれたバイクのお店」だって負けてないワケだが……。



「狂人保健品」にはとても勝てないなぁと思いMASITA。至極真っ当な施設だったりするとゴメンナサイではあるけれど(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)



  なにげにグっときたのがこの「流血」。ぜひどんなところなのか足を運んでみたいところだけど、迂闊に近寄って流血沙汰になってもねぇ……。
流血



「殺人坑」ですよ、アナタ。しかしコレだって「キラーホール」とかになってたらドッチラケ。幸か不幸か、「流血」にくらべればはるかに訪れやすそうだ。



  ひとごろしのアナってのもすごかったが、こっちはもっとストレートに「殺人魔王」。でも、「魔王」ってのが芝居ががっていて気に喰わんというムキもございましょう。



  そんな御要望にお応えしたのがこの「殺人王」。みたところ、なんでもない穏やかな農村のようではあるのだが……。
殺人王



  ころしの港。いったいだれを沈めようというのか。
殺人港



  殺人シリーズは物件数豊富。日本のテレビドラマと一緒。しかし「殺人嶺」ってのは太田蘭三みたいでイイですね。かつてバカユカ(近日登場予定)に「男のハーレクインね」とか言われたが……。

  天国と地獄?



  その名も「須美地獄」。別府などの温泉地でみられる「地獄」の類かと思ったが、どうも違うようだ。この界隈にはちょっと不思議な地名がちらほら……。



  招待されてもなァ・・・と思いMASITA。



  ココはホラーではないが、ちょっと行ってみたいと思った物件。

  そういうワケで、夏の地図遊びホラー編でごぢいMASITA。
※おまけ:大韓忠南唐津市牛江面恐怖里

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2015.08.06

待望四半世紀(前編)...の巻

Dsdvd1328

  ショスタコービッチ豪華DVDボックスをゲットо(^ヮ^)о
  交響曲全15曲とピアノ協奏曲、バイオリン協奏曲、チェロ協奏曲の全集盤で、名指揮者・ゲルギエフ率いるマリインスキー劇場管弦楽団によるライブ作品である(オマケとしてドキュメンタリー「Dmitri Shostakovich─A Man of Many Faces. A Film by Reiner E.Moritz 2015」をプラス)。

  細かに話せば長いことになってしまうが……。これこそが、かれこれ30年近くにわたって登場を待ちわびていた夢の箱なのである(とはいえ、そのころにはDVDはなかったが)。最近になってもときおりこんな案配の全集盤は出てないのかとネットショップで検索しては「ないねぇ……」と果てしなき諦め顔。それが今年4月になってその輸入盤の発売に遭遇することができたのでありMASITA(CDによる全集は交響曲と弦楽四重奏を25年ぐらい前に入手して愛聴してきた)。
  某ネットショップでおよそ1万3000円ナリ。8枚組。激安!  なにしろ、13・14番でそれぞれ5000円、11・15番もそれぐらいならば衝動買いしてもいいぐらいに常々思っていた──もとい、ライブで楽しめるのだったら、レニングラード(現・サンクトペテルブルク)でもどこでも行きたいと熱望していたのだから、これはもうサンシルとチワンが一緒にやってきたような気分である(*注)。とはいえ、収録されたパリでの連続公演、事前に情報を入手しちゃってたらいまごろ困窮に喘いでいたかもしれん(笑)。

  もちろん演奏は素晴らしい。とりわけ15番は超名演の部類に入るのではないかと思うが、8番や6番、2番、さらにチェロ協奏曲とピアノ協奏曲にビリビリときた。欲をいえば、ゲルギエフの指揮姿をもっとビジュアルで堪能したかったとは思うし、11番ラストの鐘がもっと大胆に響けば……などという感想も持ったが、そんなのはこの夢の箱に巡り会った喜びからすればニチボ〜(Ничего=大韓語の「ケンチャナヨ(괜찮아요)」に近いニュアンスを持つロシア語)というものだ。ゲルギエフといえば、箱の写真では指揮棒を手にしているが、実際に指揮台で携えているのは“爪楊枝”(なにも持たないこともある)。それに慣れると、長い指揮棒が違和感たっぷりになってしまうが、あの絶妙な手さばきにはグっとくるほかはない。

*注:サンシル&チワン:ともにあのハンイェスルの名演キャラ。そのふたりのどっちがいいかというのは個人的には究極の問いではあるが、こういう中年男にはなりたいものである(笑)。それはともかく「アカデミー賞」とか役者の賞がありますでしょう?  一般には、「今年は誰(役者)が受賞するのだろう?」といった興味を引くのだと思うが、むしろコレは「誰が?」ではなく「どのイェスルが?」とするのがファンとしてのたしなみでありましょう(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)  サンシルとチワン(ハンジワン)──ようはそういうたとえ話(どうでもいいか・笑)。


※ナサンシル(나상실)


  嗚呼、きゃわゆい(リンク切れ御免)


※ハンジワン(한지완)


  嗚呼、きゃわゆい(同上)


※もういっちょさんしら(상실아)


  嗚呼、きゃわゆい(リンク切れ御免)


※ハンイェスルクロニクル한예슬의 크로니클(別画面で開きます・リンク切れ御免)

Lmacbeth

  閑話休題(笑)。
  もうひとつ、歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」も入手。有名な作品ながら、ライブを含め、映像つきで鑑賞するのははじめてであった
。むしろ大昔にLP(!)で聞いたまま半ば意識の埒外に置いたままだったのだが、さきのDVDボックスの「オマケ」ドキュメンタリーの冒頭に本作が登場しており、そこでふと思い出したという次第なのでありMASU。

  筋書きはシンプルにして陰惨……。革命以前の帝政ロシア時代。裕福な商家に嫁いだ女性をめぐる事件を描いた物語である。主人公カテリーナはカネ持ち商家での食客暮らしに退屈極まりない日々を送っている。そんなある日、新たに雇われた遊び人セルゲイに手篭めにされメロメロに。やがて高圧的で意地悪な舅をカテリーナが毒殺、夫もふたりで殺害してしまうという2時間ものサスペンスドラマ顔負けのストーリーが展開してゆく。
  カテリーナが手篭めに(もっとハッキリと記せば強姦)される場面は、この作品に名声をもたらしたとともにあのスターリンの憤怒を買ったといういわくがあるのだが、興味のひとつはこれがどのように演出されているかということであった。はたせるかな、“鬼才”とも称される演出家クシェイは破天荒ともいえるシンプルな舞台セット(コレが、大韓式ズルムケ風俗店とクリソツときた)を設え、そこにめまぐるしい視覚的効果を加えることによってこの生々しい場面を描ききった。「驚いた!」というのが正直な感想だ。──蛇足ではあるが、映画などで挿入されるベッドシーンがじつはあまり好きではない。ひょっとするとあれはある種のサービスという狙いもあるのかもしれないが、「別段、ここでそんな場面がなくったって十分に物語は描けるだろうよ?」ぐらいに白々とさせられることが多い(もちろん、すべてがそうだとまでは思っていないが)。そういう意味でも本作の描写・演出には感服せざるをえなかったのである。

  事件はやがて官憲に知られることになり、悲劇的な結末へと進んでゆくのだが、後半の描写は存分に風刺的であり、コミカルな毒に満ちている。当時、上演されるや爆発的な人気を集め、連日のようにラジオ放送されるなど広く庶民に親しまれたという。現代ニッポンで、クラシック音楽あるいはその1形態としてのオペラが一般的にどのように捉えられているかとも思うのだが、なんのといってもエンタテイメントなのである。これを「芸術」などとカテゴライズするからいらぬ誤解を招くのであって、たとえばオレ自身にとっては、クレイジーケンバンドのライブに興奮するのも、大韓ドラマでハンイェスルに萌ぇ〜っとくるのも、ショスタコービッチやショパンに心酔するのも、それぞれ根っこはまったく同じ。エンタテイメントのある人生は楽しいということなのである(ちと大袈裟か・笑)。念のため……、あえて名称は挙げないが、“お子さまの学芸会”に毛の生えたようなシロウト芸をCKBやショスタコービッチなどと同列にできるとはこれっぽっちも思っちゃいない是!

  ところで。最初に見た直後、友人の音楽家デラTこと斉藤恒芳に「よかったヨ」とメールを送ったところ、ヤツは以前にパリでライブに遭遇したことがあったとかで、その感想を送ってよこした。いわく「ただのメロドラマのような気が……」(まぁ「……」にかすかな良心を感じさせるが・笑)。さらに、「(そのときの)新聞の書評に、まさにソープオペラ(昼ドラ)だと書いてあったよ」ときた。「チッ!」と思ったのであれこれ言い返してやろうかと思ったが、代わりに「ケッ!  エッラそうに、おフランスでお楽しみだってヨ!」と盟友SとRにメールを送ったところ、「もっと言ってやれ!」との励ましが。持つべきものは友である(笑)。

※ムツェンスク郡のマクベス夫人(リンク切れ御免)


  ついダラダラとやってしまった。次回アップにいくつかの曲への思いなどを……。

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