彼らにはもともと人権などないのだと中国共産党幹部は語った・・・の巻
サッカーW杯。あの強豪ドイツに逆転勝ちを果たした日本代表だったが、2戦目のコスタリカには黒星を喫してしまった。
結果は結果として残念だが、つぎのスペイン戦でドイツ戦をしのぐような大波乱を期待したいものである。
一方、気になった(というより胸糞悪かったというのが正直な感想)のが、試合を中継していた某民放地上波の実況アナウンスと「解説」を名乗る雑談であった。いかにもコスタリカが格下であるかのように臭わせているように感じてならなかったが、それだけでなくデマカセばかり(とオレには聞こえた。すべてがそうとは言わないが)のおしゃべりに嫌気がさし、途中から音声を消しての観戦となってしまった。
予選でコスタリカはプレーオフに回り、そこでニュージーランドに勝って本選進出を果たしている(番組内のおしゃべりではそんなところにも触れていたが、「だから大したことがない」といったような論調であった)。緒戦を見ても、けっして本調子とはいえなかったかもしれない。だが、それがどうしたというのか。各地で厳しい真剣勝負を勝ち抜き、たった32チームだけが進出できた本選出場チームなのである。しからば、対戦相手をとことんまでリスペクトし、サポーターを含め常に全力で相手にぶつかるべきではないのか(選手をはじめ現場はそうであったと信じる)。
日本のマスコミでは、どこぞには勝てそうだ、どこぞには勝ち目がなさそうだができれば引き分けに持ち込めたらなどといった皮算用をしていたムキもあり、「またか・・・」と不愉快にさせられたものだが、そんなふうに相手をリスペクトしないおごりは不要である。それこそが、この敗戦の教訓だったのではないか。ファンのひとりとしてそう思う(シーズンの長いリーグ戦などで、対戦相手の調子などを鑑みて選手起用を含む作戦を組むのは別の話)。
さて、初戦のドイツ戦は、観戦して心底エキサイトできた。いい試合だったと思う。
といいつつ、じつはハーフタイムに入ったところから後半に日本の1点目が入る直前までサッカー中継から離れていた。
ハーフタイムに入り、ふとほかのチャンネルをチェックしたところ、NHK-BS1で中国ウイグル自治区を舞台としたドキュメンタリー番組に遭遇し、そちらを見ることとなったからだ。
今回のタイトルは、その番組中に出てきたワンシーンからの抜粋である。
番組は英国のテレビ局による制作で、かの国における監視社会を暴くとともに、その先進地区としてのウイグル自治区のウルムチやカシュガルなどを取材したものだ。
そうした街でひとつの電柱に雀でもむらがるように設置された監視カメラ(どういう次第か、日本では「防犯カメラ」などと称しているが、いずれも監視カメラにほかならないし、仮に「防犯」だと強弁したいのであれば、中華人民共和国のことなど批判できないだろう)。交差点ごと──ほぼ200メートルごと──に設置されている派出所(公安)。IDカードチェックなどで差別される一方のウイグル人。彼らの家の玄関にはQRコードのようなものが掲出され、当局がそれを携帯端末でチェックすることにより、その家庭の状況(当局が一方的に評価した思想の類を含む)が一瞬にして明らかになる仕組みだ。
監視カメラではひとりひとりの表情や歩き方などまでチェックされ、怪しいと判断されたウイグル人が次々と捕らえられているという。
ほとんどSFの世界である。
現地では中国籍漢人男性が危険を承知で潜入記者を務めていた。ウイグル自治区には、ビジネス拡大のための事前調査といった名目で各地に潜入。一連の監視網に寄与しているIT企業の幹部から話を訊くことにも成功している。
そんななか空恐ろしかったのが、今回のタイトルにしたくだりであった。
中国共産党の幹部との接触に成功した潜入記者が、「ウイグル人に対しては人権侵害を指摘する声もあるが」といった方向に話をふったところ、
「彼ら(ウイグル人)にはそもそも人権などない。ゆえに人権侵害など起こりようがない」(抄録)
という平然とした答えが返ってきたのだ。
そういうのを人権侵害というのではないのかと──正常な感覚と知識を持ってさえいれば──だれもが思うハズだが、中国共産党に対してそういう初歩の初歩レベルの常識は通用しないらしい。
断っておくが、オレは中華人民共和国の現政権はもとより中国共産党について大いに疑問と異論を抱いているひとりではあるが、中国人(諸民族)を敵視してなどはいない。いつの日か民主化が達成され、その後の我が国との交流(個人的なレベルを含む)やいい意味での相互の発展を期待してもいる。それだけに、こうした中国共産党の思想には怒りを覚えざるをえないのである。
最新の報道によれば、上海で「中国共産党と習近平(国家主席)の退陣」を求める抗議活動なども起こっているらしい。そこには一連のロックダウン強制やウルムチで起きた高層ビル火災にさいしての当局の対応などへの抗議があるとのことだが、危険と隣り合わせにある中国大衆の怒りを素直にリスペクトしつつ、今後の動向を見守ってゆきたいと思う。





















































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