追悼・・・の巻

野球マンガの御大・水島新司逝去の報……。
子どものころは「巨人ファン」で、勉強をほったらかして野球中継に見入っていたオレも、気がつけば大の巨人(ヨミウリ)嫌いと化していたばかりか、野球中継もほとんどまったく見なくなってしまった(中継は見ないクセに、ニュースなどで巨人勝利の報を見ると血圧が上がるし、大敗でもすると少し機嫌がよくなる・笑)。しかし、水島新司の野球マンガは、「こりゃぁ、いまでも飽きずに面白いっ!」と、いまでもときおり開くことがある。
つい先日も、「そいや、『あぶさん』で読んでない回が多いハズ。いっちょ全巻コンプリートでもすっかな」などと思案していたほどなのであった。
たぶん最初に出会い夢中になったのは「週刊少年チャンピオン」に連載されていた『ドカベン』で、部分的にではあるものの、いまでもその内容を思い出すことができる(当時、小遣いをやりくりして単行本を何冊か買ったものの、残念ながら行方不明となってしまった)。
とはいうものの、2020年12月をもって漫画家を現役引退していたとはつゆ知らず。ご高齢ゆえ体力の問題だったのか、はたまたほかにやまれぬ事情があったのかはわからない。「野球殿堂」とやらも、最終的には固辞していたと伝えられるが、そこで語られたという「心境の変化」を我々一般読者が知ることがあるのかどうか。ついそんな余計なことまで考えてしまうのであるが、なによりも読者のひとりとしてご冥福をお祈りするとともに、諸作品が今後も読まれ続けることを期待してやまない。
野球マンガの醍醐味のひとつに、そこで描き出される試合展開がある。
時間と資料と気力があれば、個人的な水島マンガ名勝負リストでもつくりたいところだが、あいにくな体たらくゆえ断念。しかし、フィクションにせよ実際の試合にせよ、野球の試合展開の面白さは、どこか麻雀に通ずるところがありはしないだろうか。
そこで、「はて、水島新司って麻雀は?」との疑問が浮かんだのでネットで検索してみたところ、つぎのような楽しい記事があった。
◎「伝説の「江夏の21球」 水島新司と徹夜麻雀明けの登板だった」(週刊ポスト)
いやぁ、イイ話だ。
あの「江夏の21球」の直前まで、江夏豊が「徹マン(徹夜麻雀)」を繰り広げ、その卓に水島新司がいたとはо(^ヮ^)о
このリンク記事には肝心な(?)麻雀の結果は触れられていないが、江夏と水島新司が日本シリーズ第7戦を前に徹夜で闘牌とは、なんとも素晴らしいエピソードではありませんか。

話を野球の試合展開に戻すと、ときにこういう闘牌シーンが思い浮かぶ(どこも戻っていませんな・笑)。
上の画像は、麻雀漫画『むこうぶち』(天獅子悦也/竹書房)の278話(単行本32巻に収録)に出てきたもので、東風戦のオーラス2巡目の牌姿である。
このときのオヤは主人公・傀。西家がこの回の狂言回し役である某国の王子である。場面はその王子の視点に立っているが、2着目にあってトップ(傀)との点差は4300。自風の西とドラを生かしつつの手づくりとなるところだ。
その後、西をポンしたのちになぜか北を大明槓。槓ドラもリンシャンツモもなかったものの、数巡後に6筒をツモ、800・1600で逆転トップとなったのである。
◎終局時点数
・東:33700点
・南:16900点
・西:34200点
・北:15200点
この勝負のミソは、西家(王子)が北を大明槓した結果、符ハネで50符2翻となったがゆえに手役の西ドラ1が逆転手となったところにある。実際問題として、ここまでコクのある勝負を演じることのできる打ち手がどれだけいるのかと思うが(オレには絶対にムリ・笑)、マンガとしても面白い場面だったと思う。
なんだかこじつけのようではあるけれど、水島新司の作品には、人間臭いドラマとともにこうした味わい深い勝負がそこここで描かれていたようにも思うのだ。
世間のほとぼりが醒めるころ、水島マンガをじっくりと読み返してみたいな・・・。そう思った。
それにして、も。水島新司はどういう麻雀を打ったのだろう。そっちにも興味が湧いて仕方がないのだけど。
※なお、当ブログでは著名人については敬意を込めつつ敬称略とさせていただいております。


































































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