2017.10.18

嗚呼、Dという世界! 大韓本小咄(ほか)・・・の巻

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  え〜、ただいま大韓散歩中でありますо(^ヮ^)о
  で、数ある大韓関連本──というよりあまたの旅行記のなかで傑作中の傑作だと長年にわたり確信しているのが一連の『ディープ・コリア』(DK)でありまッスムニダ。青林堂版(定本DK)からの愛読書なので、かれこれ20年以上のつきあいであることは間違いないが、その愛着ぶりを記すならばこんなこんな感じになる。

  ある年の大晦日のィ夜、盟友Sより電話アリラン……。
「なにやってた?」
「ディープコリア読んでた」

  オレからすれば事実をそのまま述べただけにすぎないが、ことのほかSがウレシがってくれたので、以来、「大晦日といえばDK」となって今日に至る(さすがに旅行先にまでは持参しないが……、荷物になるし・笑)。

  それにしても二十余年。当時は韓国語はおろかハングルの読み方でさえさっぱりわからなかったが、そのあたりが“解読”できるようになると、あれこれ見えてくることも少なくない。そのうち、ちょっとばかりギョっとしたのが、湖南線を往く満員の「ムグンファ号」の車内で著者らが出会った赤シャツのチョンユンギ青年、その彼が書き記した自らの住所である。いわく、「大韓民国全羅北道益山郡`*金馬面新龍里私書箱11号通信隊」(*益山郡=現・益山市)。益山市金馬面はあれこれ史跡のあることで日本人にも知られているが、ふと思って調べてみると、彼の記した連絡先ってのは、どうやら徴兵中の彼が勤務する軍隊の駐屯地のようであった……。

  ところで。最近になってこの傑作シリーズの意外ともいえる見落としを発見した(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  表紙カバー(より厳密にはカバー裏だが)は、本来こうするべきだったのではアルマイトの弁当箱?

  それにして、も。
  なかには真面目すぎる悪評やとんでもない勘違いを受けている面もあるらしい本書であるけれど、大韓通いをはじめる数年前、大韓ツウの同業者Yさんと大韓話になったところ、彼はこう言い切ったものだ。
「わはは、そっちできましたか。でも、あの本(DK)に書かれてあることは本当ですよ」

  残念なことに、往時からすればかなり薄味になってしまったようではあるが、それでもDK世界にある種のやすらぎを覚えつつ、なんのと言い訳を弄して繰り出したくなってしまうのが大韓なのでありMASU。

  しかし、この最新版である『元祖〜』(K&Bパブリッシャーズ刊)ではちょっとしたショックも……。
  片隅につけくわれられたつぎの記述。

>著者の意向により、この目次は一部を除いて、実際のページ数、ページ内容と違います。(P367。『豪定本〜』ブルース・インターアクションズ刊の採録部分)
>P575〜P600のノンブルに整合性が無いのは、著者の意向によるもので落丁ではありません。(奥付)

  ンなこたぁ、いちいち断られなくても、本書を買うような読者がヤボなことを騒ぎ立てるとは思えないのだが、だれの「意向」による“おことわり”の類なのだろうか……?  たしかに、前者では「もくじ」と本文との内容はその大半が異なっているし、後者ではノンブルの一部が飛んでいる(もっとも、本文を読んでいて件の個所で「落丁」なんぞと思うとしたら、よほどの前衛的読者であろう)。
  この最新版の“おことわり”が著者の「意向」なのであればケチをつける筋合いのモノではないけれど、できることなら、世間の目を気にしたにすぎないなんていう事情でないことを祈る。

  いまひとつは『豪定本〜』から登場した薬山温泉のつぎのくだり……。

>ザブザブっと湯をあびてドボンとつかって、ここに泊まったら夜はやたらに長くて長くて、ここに泊まったら夜はやたらに長くて長くて、どうしようもなかろうと思われる。(『豪定本〜』2002年)
>ザブザブっと湯をあびてドボンとつかって、ここに泊まったら夜はやたらに長くて長くて、どうしようもなかろうと思われる。(『元祖〜』2013年)

  オレが当地を訪れたときは、件の薬山温泉ホテル(宿はココだけ)が改装なのか廃業なのか、半ばガレキ状態だったためその夜をすごすことがかなわなかった。しかし、そのときの直感からすれば「ここに泊まったら夜はやたらに長くて長くて、ここに泊まったら夜はやたらに長くて長くて」はまさにそのとおりだったに違いない。

  なにがいいたいか?  それこそヤボなのかもしれないと自らを戒めながらも、ココに“イイ顔”もポンチャックもブタの運搬もじいさんの亡骸もインドと有明のイヌもケンチャナヨすら汚物のごとく排除されたわが祖国(ついでに大韓もか?)の情けなさを勝手に重ね見てしまったのである……。ほんの蛇足ではありますが。

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  もうひとつのDK的存在として、この『誰も歩かなかった韓国の旅』(宮原誠也・昭文社・1997年)も愛読している。
  昨今でこそ一般の旅行案内書にも大韓の地方や地方中の地方、あるいは著名観光地とは無縁な土地や物件が取り上げられることも珍しくなくなったが、かつて大韓のそんな土地やひとびとに目を向けていたメディアはDKなどごく限られた存在にすぎず、そんななかにさりげなく現われたのが本書であったようだ。愉快なのは、ガイドブックの体裁を整えておきながら著者の主観や思いが随所にちりばめられていることで、あたかも大韓の食堂で大衆的なメシをごちそうになりながらざっくばらんな大韓話をうかがっているような楽しさに満ちているのである。もちろん参考になる記述も満載。本書を読みながら、再訪への興味がわく土地も数多いのであった。

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  そういえば、『全東洋街道』(藤原新也・集英社文庫)を開いてみれば、その大韓の巻(下巻)にひとも羨むようなDK体験が綴られていて、何度読み返してもグっときてしまう。

  DKにあれこれ紹介(?)されているが、日本やほかのあまたの国々でそうであるように、大韓にも有名無名の遊廓街というものがある。そのうちもっとも著名だと思われるのがソウル東大門区にある清凉里588であろう。あるとき、友人Tの反応を面白がるべく見学に連れ出したところ、「いやぁ、(店先に立っている女の)みんながみんながモデル級ばかりだねぇ」と妙な感心をしていたものだったが、「行ってきていいYO」とそそのかしたところ、「お前が見てるから行かない」と一笑に付されてしまいMASITA(突撃モードになられても困ったのであろうが・笑)。本稿を記すにあたって調べてみたところ、すでに撤去が進み、現在はまったくなくなったか、わずかに細々と火が灯っているだかといった状況らしいが、DKにもあるとおり、かつては相当に現実離れした世界が繰り広げられていたようだ。

  で、そうと知ってか知らずか、無防備にも紛れ込んでしまったのが若き畸人・藤原新也であった。
  清凉里界隈のとある暗がりの路地を歩いていた藤原、いきなり闇のなかから飛び出した腕に抱え込まれてしまったのである。咄嗟にはなにごとが起きたのかわからず、しかしやがてそれがいささか強引な女郎部屋の呼び込みであることを理解したのだが、なんにしてもそんな“買い物”なんぞするつもりがないのだから迷惑な話だ。ところが、その女──還暦ごろと思われる──が肥満した大柄のガタイを武器に、怯む気配をみせずに力一杯挑みかかってくるのだからタマラナイ*。服を掴まれて引っぱられるわ、体当たりを喰らわされて部屋に投げ込まれるわで大騒ぎの明け暮れですといっとところだが、
>部屋はひどく狭かった。化粧品とニンニクと醤油の混じり合ったような匂いがした。狭い床いっぱいに蒲団が敷きっぱなしになっていて、その上にトイレットペーパーが二つころがっていた。(同書244ページ)
  という描写には戦慄が走る(笑)。

  そんな格闘を繰り広げつつ、おばはんが娼婦を呼びに行っている間に逃げればいいと気づいた藤原、観念したフリをして「女どこよ?」とおばはんに問いかけた。それに対するおばはんの返事──。
「わしじゃわ!」

  でまぁ、そのあとも平手打ちを喰らうやらで往生したようだが、笑いを誘われつつも同時に悲しげな感情もわき出してくる。そんな情景やココロのやりとりを垣間見つつ、「ぁあ、DKだなァ……」との思いがジワジワと心身を包み込んでゆくのであった。

*たぶんこんな感じであったのであろうо(^ヮ^)о
「ノー、ノー!  ナヌン、イルボンサラムカンガンゲ、アンデヨ、アンデヨ!」
「아니〜〜괜찮아〜(アニ〜〜、ケンチャナ〜^^)」

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  もっともっとジックリと藤原新也の大韓話を読んでみたいと常々思いつづけているけれど、それでも前掲書のほか『逍遥游記』(朝日文庫)などで少しずつ語られているので、同じ文章を幾度となく読むこととなる。
  そんななか、写真中心にまとめられたのが本書『全東洋写真』(新潮社)である。いうまでもなく、ここで写真を通じて綴られているのは大韓だけではないが、東洋の西の果てから旅立ち、次第に東へと歩んでゆく道ゆきにあって、大韓の描写にふと目が止るとともに、ある種の懐かしさが込み上げてくるのであった。それは、『逍遥游記』で語られているオンドルにも通ずる安心感であり、温もりでもある。どうやら、そういう時空こそが、オレがあれこれ歩き回りつつ探し求めているものなのかもしれないなどと思いつつ……。

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  ところで、大韓から東南アジアへのプチ浮気をしている昨今ではあるが、某編集部のMさんから「参考にどうぞ」とプレゼントされたのが『タイ鉄道散歩』(藤井伸二・イカロス出版)であった。
  いやぁ、面白い!  単純にタイの鉄道の旅を網羅した旅行案内書なのだが、読んで楽しく、しかも大いに参考になっている。

「すごい本をいただきましてね。大袈裟かもしれませんが、究極の鉄道ガイド本というか、少なくとも汽車旅ガイド本の“あるべき形”として完成しているように思うんです」
  これは、“師匠”でもある故・野口冬人に本書を見せたときの話だが、事務所でひととおり見たあと、食事の席でもふと気になったのか、「あの本、もう一度見せてくれ」と熱心に内容を検分していたのを思い出す。

  欲をいえばもう少し文章による説明を深めたり表組を用いてもいいような気がしないでもないけれど、明解な内容は細部にわたり目が行き届いている。くわえて、繰り返し読めるガイド本であるというその一点だけでも、本書がお気に入りかつオススメの一冊となっているのであった。オレもがんばらねば!

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  残念なことに、DKに匹敵するディープな旅本というのは、じつはあるようでなかなかないものだ。貴重な例外として『インドでわしも考えた』(椎名誠・集英社)からはDI(ディープインド)を感じる。同行の編集者や写真家まで登場させながらもあんなに面白い紀行文に仕上がるとは……というのはついでの感想だが、ようはああいう話でもある。

  そんななか、本書『タイ鉄道旅行』(岡本和之・めこん)は、決してDT(ディープタイランド)ではないものの、タイという国やそこで暮らすひとびとと密着した一冊として、ところどころではあるけれど深めの世界を提示してくれている。しかし、自分自身もまた好きなように歩き回っているけれど、そうそうはハマリ込めないものなのだといまさらながらに思う。いうまでもなく「D」という世界にである。

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  おまけ。マウリツィオポリーニは大リスペクトするピアニストのひとり。とりわけ、かれこれ35年以上にわたり愛聴してきたショパンの前奏曲集や練習曲集などを聞くたびに、そうそうはああいう演奏はできないとの思いを新たにする。で、あるときなんの気なしにネット通販を検索していたらこのインタビューDVDが目に入ったのでさっそく購入。ここにももちろん「D」の世界が満載ではあったが、音楽の話とは異なるところでドキっとさせられたところがある。

  じつはまったく知らなかったのだが、ポリーニはイタリア共産党の党員なのだという。ただしイデオロギーからの参画ではなく、当時のソ連よるプラハ侵攻に対してイタリア共産党が真っ向から批判を繰り広げたことなどから「リベラル」の受け皿として党員となったことが語られている。こうしたエンタテイメントに関するインタビューで、そうした政治的な問いをぶつけるインタビュアーも立派だが、正面から答えるポリーニからもまた学ぶべき点が多いと思う。とりわけ、権力側におもねっていないという点で。

  その話の流れのなかで、(イタリアにおける)右翼への批判が展開されている。具体的な言及はないものの、相当に酷いありさまらしく、当時をして最大級の罵倒をぶつけたかったようだ。ところが、昨今の状況はさらなる悪化の一途を辿っており、ポリーニいわく「最低」をしのぐ形容詞が必要だという。
  う〜む。いっそのことポリーニの“リクエスト”に対し、「ABE」というのを輸出したらいいのではないかと思ったものだが(なんか、大韓ではそのテの用語が裁判沙汰にすらなったそうですなぁ。「お前はABEみたいだ!」とかそういうのが「名誉毀損」──ネタにされた側にではなく、「みたいだ」と罵られた側に対して──とされたとかされないとか。イイ話ですな)、世界のあちらこちらで不穏なよどみが拡大しているのがなんともおそろしい……。

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2017.09.24

散歩の傍役拾いも楽しからずや・・・の巻

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  前回アップと同様に、ちょっと古い話になりMASUが〜。
  シンガポールの博物館でタマタマの巡り合わせにて「朝鮮王朝展」に遭遇したそのほぼふた月前、バンコクの中心街では大韓まつりが開かれていた。もちろんひやかし散歩を楽しんだ。東南アジア散歩で大韓取材ができるとは、ある種の「星」のようなものを感じたくもなってくる。が〜。ふと思ったことも……。

  かの御大・宮脇俊三は、「アンデスの高山列車」(『汽車旅は地球の果てへ』<文春文庫>に所収)の旅のさなか、ペルーの食堂で「チーノ(中国人)か?」「コーリァンか」と訊ねられた体験を記している。そのくだりで、「こういう議論、私は大嫌いなほうなのだが、たまには許していただきたい」との断りを添えつつ、つぎのような一文を挿んでいる。
>どの国に行っても、東洋人と見ればジャパニーズ、ハポネーの時代に、これは奇特なことである。こうした経験は幾度かある。そうなるのは、主要都市や観光地からはずれた場所においてである。(中略)そういうところでは「日本」より「トヨタ」や「カシオ」のほうが有名なのだ。観光旅行者のごときは、お定まりのところにしか行かないから、他の大半の地域とは無縁である。(中略)日本人の海外旅行は、まだ修学旅行の域を出ていない。(前掲書/初出は1984年)

  自らこう記しておきつつも、とうの著者自身は必ずしもここで飛び出した論に納得していないのではないかと推察するが、オレ自身もまた「日本人旅行者ってのは、マイナーな存在なのかな?」といったふうに感じることはしばしばある。いうまでもなく、ごくごく限られた範囲における些細なめぐり合わせにすぎないけれど、東南アジア然り、ヨーロッパ然り。例外は大韓で、たいていはこちらが日本人であることを疑うそぶりすら見せないが、それでも「チャイナ?」と訊かれたことはあったりもする(笑)。

  ウサギとカメというか漠然とそう思うだけの茶飲み話だが、ひとつにはアジア諸国のなかで先行して経済発展を遂げた日本と少し遅れをとりながらも経済成長を果たしてきたアジアのほかの国々があり、その一面として外国旅行者の幅が拡がったということがあるのであろう。日本や日本人云々(うんぬん)ということだけではなく、それだけ異なる国や文化を持つひとびと同士の交流が盛んになったことをむしろ喜ぶべきなのではないだろうか。

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  コタバルの街角にも大韓風味。

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  CKBの世界о(^ヮ^)о  写真がブレているのは、シャッターを切ったあたりで縁石に躓いたため。「ケンチャヨ!」とそのときは思っていたのだが……。そういえば、このほどレンズを1本調達。これまで強いられてきた「手ぶれ防止機能」なしの戦いからやっとこさ解放される。もっともないならないでそれなりに慣れるものだとは実感しているのだが。

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  勅令の文字が目を引いた。念のため電子辞書で「広辞苑」を開いてみると、<明治憲法下、帝国議会の協賛を経ず、天皇の大権により発せられた法令>云々とあり、それ以外の意味には触れられていない。むろん、この貼り札と天皇とは一切関係がない……のだろうねぇ。

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  トイレの使い方。

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「インスタントティーミックス」のいれ方。
  シンガポールのホテルの部屋にあったサービス品で、むかしからある安直なインスタント茶だが、こういうのもタマに飲むとおいしく感じられる。しかもほのかにシナモンの香りがあり、ようはマサラティーふうなのに感激した。で、タマタマみかけたスーパー(しゅぽにあらず)をチェックしたところ見つからなかったのだが、最後のチャンスとばかりにチャンギ空港で訊ねてみた。
「インスタントの紅茶で……、ほら、むかしからあるような砂糖とミルクの入ったヤツなんですけど」
「あっ、スリーインワンですね!」
「そうそう、それっ、それっ!」
  教えていただいた第3ターミナルのショッピングセンターでは、残念ながらこのマサラティー風味のブツがなかったが、ともあれ似たようなのを買い込んで日本への帰途に着いた。ィ夜中の仕事のティーブレイクには最適なアイテムでごぢいますねо(^ヮ^)о

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  ホントにこういうおとっぁんだったらコワイ。畸人のオーラが漂っていますなァ(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  人相は悪いが目がつぶら。オジホが時代劇で世祖のィ役なんかをやるとこんな風情になるのではアルマイトの弁当箱?

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  コタバルの川辺にて。

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  ビエンチャンの公園にあった恐怖看板。

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  ターナーレーンの街道にいわくありげな「学校」の看板が。ドラッグフリーとフリードラッグとでは意味が逆になってしまうのだろうと思った。

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  ビルの工事現場にて。他者を拒絶するかのような文字とイラスト。

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  ノンカーイの名も知れぬ仏教寺院にて。まさか爆弾だとは思わないが(笑)。

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  旧ノンカーイ駅に掲げられていたイラスト。背後はメコンだが、旧駅は道路を挟んだこの反対側にあるので、ひょっとするとこういう具合につくり変える計画があったのかもしれない。どのみちバンコク方面からの直通国際列車はないのだし、ラオスとを結ぶ列車はここでスイッチバックして友好橋を経由するルートにしてなんら不都合があるワケでもないだろう。現駅よりはこちらのほうが市街地へのアクセスには都合がよさそうに思えるが、その後の経緯は不明である。

  新旧といえば、大韓時代劇「王と妃」にこんなくだりがある。
  ある役人の首を挿げ替えた首陽(世祖)。その新旧2名を招いて簡単な酒宴を開いていた。そのおふた方は、旧・領議政シンスクチュ(신숙주/申淑舟)と新・領議政・クチグァン(구치관/具政寛)。そこで王(首陽)がふたりに呼び掛ける。
「シン領議政」
「ク領議政」
  問題は、「シン」が「新」であると同時に「申」であり、かつ「ク」が「旧」であるとともに「具」であるところにある。つまり、単に「シン領議政」「ク領議政」と話し掛けられただけでは「新領議政」「旧領議政」なのか「申領議政」「具領議政」なのかがわからず、とうのおふた方ともに揃ってあたふたするほかはなかったのであった。
  いうまでもなくココはそういう場面であり、オレは「こいつぁどっかで使える是!」(どこでだ?)と大爆笑するほかはなかったが、とうの首陽もまた上機嫌に高笑いをしているのであった……という話о(^ヮ^)о

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  コーンケーンではトカゲ多数。コレはどうみてもトカゲだろうけれど、トカゲとワニとの区別はいまだ理解できず(笑)。もっとも、蝶と蛾との区別にしてもあるようでないといった類の話を聞いたことがあるし、ヒラメとカレイもまた然りなのではあるが。

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  よほど運が悪かったと思われる。

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  東線どん行の車窓にみかけたナゾの鳥。そういえば、わが母堂が、庭で「仏法僧(コノハズク)が啼いてた」とウレシがっていた。なんでも、子どものころに「ブッポーソ〜!」と啼く鳥がいると親に教えてもらって以来はじめての遭遇だったそうで、「ホントにそうやって啼くんだねぇ」としきりに感心していた。となれば、オレもソイツの声と姿とをぜひキャッチしたい。あれからほぼ2週間がすぎ、いまだに遭遇することができずにいるのだが……。ちなみに、種類はわからないけれど、フクロウ系と思われる「ホー、ホー、ホッホホホーホー」といった声がィ夜中に聞こえてくることはタマにある。こちらも姿を拝む幸運には恵まれていないのが残念。

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  帰途のバンコク・スワンナプーム空港(5月の巻)では、搭乗口の関係からかエバー航空のラウンジを案内された。大韓ドラマでみかけるナイトクラブを思い浮かべるのはオレだけではないハズ。シャワーでさっぱりとし、あれこれくだものをつまみつつフライトタイムを待つひとときであった。

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2017.07.26

大韓に行かないで大韓を味わう法・・・の巻


  発売後のお知らせになってしまいましたが、ただいま発売中の雑誌「旅と鉄道・17年9月号」(山と渓谷社)に「世界の鉄道 途中下車の旅14 タイからラオスへの国境越えと寝台列車の旅」ほかを寄稿しております。書店等でお見かけしましたら、お手に取っていただければ幸いですm(__)m

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  という次第で、東南アジアに浮気しているような昨今ではあるが、そうこうしていると久々に大韓散歩へと繰り出したくもなってくる。ワケあって(?)、今年の11月以降に2度ほど訪れる計画を立ててはいるものの、それまではまだだいぶ間が空いている。そこで、書物だのネットだのを通じて大韓風味を楽しんでいたりするのだが、そうしていればこんなイカした本に巡り会うこともできる。

『大韓ロック探訪記  대한 록 탐방기』(長谷川陽平著・大石始編著/DU BOOKS)
  大韓を舞台に第一線で活躍しているミュージシャン・長谷川陽平については、いちおうは知ってはいたが、こんな楽しい一冊が出ていたとは、迂闊にも気がつかなかった。
  あるィ夜。ネット通販の検索窓に、ほとんど無意識のままに打ち込まれた「大韓ロック」の文字。別段なにを探していたのでもないのだが、経緯はともかくそうしてブチ当たってしまえば仕方がない。

  対談中心で構成された濃密な大韓話の数々。必然的に音楽シーンの話題が多くはなっているが、そこに流れる通奏低音は大韓そのものである。仮に大韓ロックそのものに興味がなくったっていい。大韓という響きにピピっときているとしたら、こんなに楽しく読める本もそうはないのではなかろうか。あの“『ディープコリア』シリーズ”と合わせ、ぜひ日常的に愛玩したい名著といえる。

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  大韓ドラマにもあれこれ傑作やら良作やら名作やら佳作やら駄作なんてのもあるが、イブシ銀的名作としてこの「王と妃」はぜひ見ておきたい作品だと考えてきた。といいつつ、全編を通してじっくり鑑賞したことはなく、要所要所をつまみ食いしてきた程度だというのを白状しなければならないが、そういうザマになってしまうのは、ひとえにコレが全186話という大河ドラマ中の大河ドラマであるがゆえ(オープニングでいきなり「대하드라마=大河ドラマ」と画面にドーンとお出ましに。自他ともに認める大河ドラマなのであった)。
  ひとくちに186話というけれど、1話あたりがおよそ60分弱、一睡もせずに見続けたとしても軽々1週間以上を要するのだから、並み大抵の覚悟では臨めませんわなぁ(そもそもそんなことをする意味が?)。ちなみに、わりと中味の濃い次回予告があるのだが(1分間程度)、その全195回ぶんだけをコレクションしても、3時間超。DVD1枚に収まり切らないのではないかというおそるべきボリュームなのであった(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

  で、このたび、唯一流通している“レンタル落ち”全93巻をコンプリート。その長丁場に挑むことになったというワケですо(^ヮ^)о

  話は朝鮮王朝第5代王・文宗の時代からスタート。即位したものの虚弱体質だった文宗は即位からわずか3年ほどで死去してしまうのだが、そのあとを継いだ息子のホンウィ(端宗)が11歳と幼なかったことなどが、一連の騒ぎの発端に。前半の山場は癸酉靖難と呼ばれる叔父・首陽大君による大粛清および王位剥奪事件で(ドラマとしてはショスタコービチの「交響曲8番」第1楽章のような脚本であり演出。癸酉靖難の回をみたあとにこの曲を聞いたら腑に落ちた)、全編にわたり王室や官僚あるいは宦官らによる権力抗争が繰り広げられるのだが、それをさらにドロドロとさせるのが後宮に巣食うおっかさん連中なのである。そのおっかさんたちのコワモテぶりがまたたらまんのですよ。ラストに向けてのハイライトは朝鮮王朝の“暴君”として名高い燕山君(第10代王)の大暴れであり、件の予告にも「いよいよ燕山君が登場!」のごとく扱われているのにもグっとくる。しかしそのころには秋になっちまうなァ……。

  でまぁ、そんな燕山君の大暴れにカタルシスを期待しつつ186話に挑むワケだが、そのマラソンの主役をなす仁粹大妃(というより役を演じていているチェシラ)がかもす迫力こそが、このドラマの根幹を牛耳っているといっても過言ではないだろう。のちに仁粹大妃と化す首陽の長男の嫁・ハン氏として最初から出ているのだが、山盛りとなった傍役のひとりでしかなかったその時代から、すっかりドラマの顔と化す文字どおりの変貌にもグっときてしまうのであった。

  ところで、この時代は数々の大韓時代劇で舞台に選ばれているが、この作品では「朝鮮王朝実録」などの歴史書を比較的忠実に沿っているといわれ(ときおり入る解説で、ときに「実録」の内容に疑問を呈していたりもするが)、時代劇であると同時に「歴史ドラマ」であるといえるだろう。なにがいいたいか?  大NHKが大韓時代劇を指してことごとく「韓国歴史ドラマ」などと銘打っているが、そのなかには100%のフィクションドラマも含まれており、NHK式の呼び方に違和感を覚えざるをえない。もちろん、「王と妃」にしても創作された部分は多々あるだろうし、作品の最後で述べられているとおり、残された“史実”が勝者側の“史実”にすぎない点なども考慮すべきではあろう。だが、NHK式の無防備な呼び方はどうだろうか。あたかも、フィクション(まったくの作り話)もまた「歴史ドラマ」、あるいは史実としかねないような危惧を、わずかながらも感じないではいられないのだが……。



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  さて、そんな「王と妃」は大韓における大ヒット作でもあった。1998年6月から2000年3月(長ぇ〜っ)というから、かれこれ20年弱前という古いドラマであるにも拘わらず、街を眺めればこんなレガシー(遺産)がそこここに散見されるというのも楽しからずやо(^ヮ^)о

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  看板の文字はドラマのまんま(多少は違えてあるかもしれないが)。書道の師範だかなんだか忘れたが、その程度にまで書道に勤しんでいたことのある我が母堂いわく「あの王の字、上下のバランスを崩してあるところがいいわねぇ」とのこと。篆刻家・チョンビョンネ(정병례선생님)の作ということで調べてみたところ、「ほしい!」と感じさせる作品があれこれあった(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  コレはちょっと再現がいい加減ですな。

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  もとい、勝手に使って大丈夫なのかと思わないでもないが、きっとケンチャナヨなのであろう。そう思った。

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  飲み屋の一種。こうしてみたところ、飲み屋のほか韓服店、さらにノレバン(大韓式カラオケ屋)に好まれているようだ。

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  まぁ、王と妃ですからねぇ。たしかに韓服にはもってこいの屋号かもしれない。

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  民俗酒場。

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  この店はチェーン店のようだ。どうでもいいが。

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  王と妃は「왕과비」。しかし「왕&비」ってのはあまりにおっかさん(チェシラ)と燕山君をナメちゃいまいか?

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  で、燕山君。なんだって燕山君なのかといえば、看板にあるとおり「연산군연탄구이」(燕山君練炭焼=ヨンサングンヨンタングイ)、つまり「燕=ヨンと練=ヨン(ともに大韓語読み)」ってことなのではないかと推察するのだがぢうか?

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  この店は屋号の看板が捉えられていないが、同じく焼肉店である。生サムギョプサム3900ウォンってのは安くないか?

  それはそれとして、「王と妃」の前半を見るにつけ、「ぁあ、この男の目つきときたら、日本のどっかの政治家と同じですなぁ」と感心させられることしばし。内官(宦官)のオムジャチ(キムビョンギ)やキムヨン(ファンボムシク)、安平大君(チョンソンモ)あたりなんかとくにねぇ。テレビニュース(自称か?)なんかを見てると、どっかの国の与党政治家の見たくもないのに見せられることが多い面々にクリソツなんですな、コレが。このうち、役を演じているキムビョンギとチョンソンモは、ともに「砂時計」で悪役格というか“卑役”(造語)でイイ味わいを出していたが、「王と妃」でも期待どおりの仕上がりである。まぁ、いまのところ(?)燕山君がわが国にお出ましでないのが救いといやぁ言えるか……?

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  話かわりますけど。かように大韓ネタで寛いでいたら、こんなのを拾った(3冊ほど表紙画像をネットでみかけるが、いずれも同一の画像のみが流布されている模様。そのうちのひとつをココでも使わせていただいた。ぁあ、欲しいなァ……)。いかにもアヤシゲな雰囲気の「劇画」だが、金日成のルビが本名の「김성주(キムソンジュ)」になっているところがミソ(『劇画・金日成の寝室』パクブキル画)。

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  コレも拾いモノ。「道路脇(路肩)での性行為  交通事故誘発」ときた。類似のシロモノに国立公園内だかにあるらしい同じような意味の横断幕(섹스금지)があって大韓人を面白がらせているようだが、そちらは単純なフェイク。するとこちらもそのテかもしれないが、とりあえず面白いのでタウム地図で現場を捜索してみることにした。

  ちょっと見に全羅道の北部か忠清道南部を直感したが、よくよくみれば「全州国道」がどうのとある。ココまでわかればあとは単純。該当しそうな国道をネット上でドライブすればいいのだ。

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  で、あったо(^ヮ^)о  ワクワクしながら捜索を続行し、かれこれ6カ所ばかり特定しつつスクリーンショットを取ったのだが……、書いてある文句が違うではないか。「道路脇での販売行為〜」だって?  ったく、ガッカリしたとはこういうときの心境を指すんだよなぁ(笑)。

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  その現場のひとつ。

ココアルネ

  しかし、さらに調べてみたところ(ヒマ人ですね・笑)、コレはまったくのフェイクではない可能性が出てきた。なんでも最初に現われたのはまさしく「性行為(성행위)」云々(うんぬん)で、コレを見つけた某大韓人がネットにアップするや、世間をそれなりに楽しませたらしい。ところが、その騒ぎにクマった当局が、とりあえず「商行為(상행위)」と書き換えたというんですな。それが現段階では「판매행위(販売行為)」で落ち着いているということらしいのだが(つまり、성행위→상행위→판매행위)、そもそもがこの路肩で商売をするというのはムリがあるというか命がけだし不自然にすぎる。むしろ「性行為」のほうが、たぶん路肩にクルマを止めて云々(うんぬん)ってな話だろうから可能性がないワケでもないだろう(しかし、こんなところでそんなことをする意味が?)。

  それはそれとしても。コレが当初のママだったら、この現場に赴いて写真のひとつでも撮らないことには自分に対する示しってもんがつかないよなァ。ぁあ、でもこんなところまで往くのも面倒だなァ(全州あたりからタクシーをチャーターか?)。……でも、やるんだよっ!  というのをやらないで済んでホっとしたであります。

Geumji01

  おまけ。だいぶ前に拾った「くむじ少年」。なんらかの事情でいきなりこのページに寄って下さった方にはなんのことやらわからないと思いますが……。「ドキドキラブコメディ」ねぇ……。大韓版「JUMP」に載っているのかいたかしたそうであります。


  おまけ。



  大韓語で歌ってみましょう♪

  으하하하!  으하하하하!
  (ウハハハ!  ウハハハハ!)
  황금박쥐!
  (ファングムバッチ!)
  어디 어디 어디에서 오느냐 황금박쥐!
  (オディ、オディ、オディエソ オヌニャ ファングムバッチ)
  빛나는 해골은 정의의 용사다.
  (ピンナヌン ヘゴルン チョンゥイエ ヨンサダ)
  힘차게 날으는 실버 배터.
  (ヒムチャゲ ナルヌン シルボ ペト)
  우주의 괴물을 점멸시켜라!
  (ウジュエ クェムルル チョムミョルシキョラ!)
  어디 어디 어디에서 오느냐 황금박쥐!
  (オディ、オディ、オデュエソ オヌニャ ファングムバッチ!)
  박쥐 만이 알고 있다.
  (パッチ マニ アルゴ イッタ)
※作詩:제일동화/作曲:타나카 마사시/大韓版の歌:?

  なんだって黄金バット(황금박쥐)なのかといえば、大韓ドラマ「まるごとマイラブ(몽땅 내 사랑)」のファンクムジ(황금지)が双児の弟オギョブにそう呼ばれてたのを思い出したから(単なるくむじつながり。とくにというか、まったく意味なし失敬の巻といったところだが、じつはアニメ「黄金バット」が日韓共同製作だったということをこの騒ぎのおかげで知ることとなった)。ついでのついでさらについでのの話ではあるが、「우주의 괴물을 점멸시켜라!」のところを「자민당의 바보들을 점멸시켜라!」にしたら楽しかろうと思う。

  という次第で、大韓に行かないで大韓を味わう法の巻でありMASITA。

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2017.03.22

ネコの歩く街・・・の巻


  ただいま国外逃亡中であります(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)
  自主企画ページではありませんが(?)、隔月刊誌「旅と鉄道・2017年5月号」(朝日新聞出版・発売中!)に「台湾のローカル線探訪 平溪線とレトロタウン九份の旅」ほかを寄稿しました(4月号増刊「JR30年物語」も併せて発売中。こちらにも何本が寄稿させていただいております)。書店等でおみかけしましたら、お手に取っていただければ幸いです。

  ところで、平溪線の旅といえば、以前このブログでもアップした猴硐猫村がはずせない。件の記事でも主役のひとつとして登場。……という次第で台湾と大韓のネコ模様をо(^ヮ^)о

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  大韓の猫村系(かもしれない)釜山の甘川文化村。ブログ用に整理してアップしないママになっていたネコたちの風景。

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  こういうときっていうのは、間違いなく視線の先になにものかがいる……。

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  あまりハンサムではないが(大きなお世話)、たらふく食えているようでなにより。

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  視線の先にはこの白黒オールカラーがいたんですねぇ。なんだか気の弱そうな御仁で、茶トラの視線から逃げるように隠れてしまいMASITA……。

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  猴硐も甘川も石段や坂道のなかに家々が集まっているというロケーションはやや共通。

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  まぁ、こっちは都会ゆえ集落のスケールが大きいワケだが。

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  病気なのか、咳き込んでいた。感じからすれば、だれかが面倒をみているのだろうけれど、ちょっと心配だ。

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  こちらはソウルの鐘路。シッポの先がモノクロになのはこのテの柄の特徴。

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  太白線・禮美駅構内に優雅なミケネコ。そいや、友人Sが「三毛猫ホームズ」のことを「黒猫ミケの大冒険」とか呼んでたなぁ。かれこれ30年以上前の話ではあるが。

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  忠北線・五松駅。ィ夜のホームを闊歩していたクロボウズは、なんとなくふてぶてしい風情であった。

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  一方、こちらは台湾・平溪線の菁桐駅。

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  平溪老街にキントラさん。

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  おっと、クロボウズ。

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  十分にて。生きてる……よねぇ?

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  ウチのちょび(全長およそ1000ミリ、体重10キロ弱)に慣れているせいか、小柄なネコだとどうも物足りなくなってしまうのであった。

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  猫空にもキントラさん。が〜……。

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  이봐! 개!!
  猫だっていうのに、猫空にはなぜかイヌのほうが目立った。暑い盛りにイヌ版クロボウズってのもさぞや暑かろうと思うのだが、強烈な陽射しとのコントラストがまたイイんだよねо(^ヮ^)о

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  이봐! 개!!
  イヌだとは思うが……。しかしなにもこんな日なたで寝っころがってなくってもねぇ……。
  その猫空。いつものように現地で観光パンフなどをあれこれ入手したのはいうまでもないが(コレは仕事上での習慣)、帰宅して整理していると大韓語版(つまりハングル)をチョイスしていたことが判明。大韓散歩のときは日本語版があればそれもいちおういただくが、それでも大韓語版も確保しておくようにしている。たぶん、ついそのクセでなにげに手にしていたのだろうなぁ……と思った。

Maokongh

◆ついしん

Kurobouzu1703190

  コレをアップした18日深夜(19日0時すぎ)、クロボウズが生まれ変わりの道へと旅立った。
  前日に食欲がないのが気にかかっていたが、18日も夜明けとともに外出。「まっ、人間だって食欲のないときはあるわな」と思っていたところ、いつもより早めに帰宅したので、「土曜日だし半ドンだったか」と笑っていた矢先のできごとであった。食欲は皆無。珍しく下痢便。しかもこれも珍しいことに嘔吐したかと思ったら猫回虫らしき妙な物体がいた。明日にでも獣医に連れてゆくかと思いつつも、表でなにかがあったのか(外傷はなく、触診してもいやがる気配がない)、それとも持病由来の内蔵疾患の類が臨界点を越えてしまっていたのか、専門家でもなんでもない単なるネコ好きにわかるハズもない。少し汚れがついていたので、ぬるま湯で湿したティッシュで顔や身体を拭いてやった。ひょっとすると覚悟が必要かもしれないと気づいた。

「明日、元気になったら、おいしいものをたらふく食べような」
「にゃ……」

  寝ころがったまま、わずかにこちらの目を見ながら返事をしたのが最後の会話になってしまった。そのほぼ1時間後。取材旅行前の準備をあれこれしつつ、ふと様子を窺いに行ったら、体温を残したまま息が絶えていた……。クロボウズのあだ名が妙にしっくりとくるやんちゃなネコであった。寂しい。
  20日の朝から不在となる直前の不幸ではあったが、この手で葬ることができるのがせめてもの救いといったところだろうか。なんとなく、生まれ変わりがわが家にやってきそうな予感もするクロボウズの短い現世であった。

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2017.02.26

タイムマシンは陰暦クリスマスを超えて・・・の巻

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  ネコのこういう後ろ姿がたまらんо(^ヮ^)о

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  ココロが和むその典型о(^ヮ^)о

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  まっ、ウチのちょびのほうがハンサムですがねо(^ヮ^)о

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  でまぁ、本来ならばココでしゅぽ(슈퍼)だのくむじ(금지)だのの巻になるハズなのだが、今回の大韓散歩はこれといって新しい町に出くわしたワケでもなく、ゆえにそのあたりのネタがナシモフ。でも、ちょこっとだけ雑ネタを……。

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  このちょび柄のネコって、身体はやや茶色がかったシマシマなのに、なぜかシッポが完全なモノクロであることが多い。SFの名作『夏への扉』(ロバートAハインライン)の早川文庫版の表紙もこのテの柄で、なにがいいかっていうとうしろ頭のシマシマにグっとくるのである(大韓でドラマ化してくれないかねぇ?)。作中のネコ「ピート」がこの柄かどうかはわからないが、主人公とピートとが“オス同士”のよき相棒であったように、オスネコってのはたしかに相棒感がメスネコよりも強いように思えてならない。長年ネコと暮らしてきてそう実感するのだが、このネコからもそんな印象を受けた。

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  以上、咸悦駅前でのひとときでありMASITA。

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  刑務所セットにもネコアリラン。

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  豚足屋にブタアリラン。

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  おっとコブラ♪

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  大韓でちょっとした(いやかなり?)騒ぎになっているその主役の面々。個人的に面白いと思ったのは某サムスン電子の副会長であった(最前)。ちょうど最初の“逮捕”の日と渡韓とが重なったこともあって、テレビニュースで連行されている同じ映像が繰り返し繰り返し流されていたが、御仁の表情が、なんというか大韓ドラマに出てくる財閥などカネ持ちの御曹子そのものという態なんですよ。かなりうつろな状態にも見えたが、その後に一旦釈放されたことといい(再び拘束されたが)、ドラマの世界そのまんま。ドラマはあくまでフィクションのエンタテイメントではあるけれど、そこには庶民感情的な視点がリアルに生かされているのだなァ……との感想を持った。

  それはそれとして、大韓のテレビには通信社系のニュース専門チャンネルが複数あるが、滞在中にその「主要ニュース」の内容にこれといった変化がなかったのはどういうワケなのだろう。大事なニュースはともかく(ほとんど同じ映像ではとも思うが)、その陰で葬られたできごとがどれだけあったのだろうかとの疑念がわいてならないのだ。もっとも、日本の、それもとりわけ大NHKを筆頭とするテレビ局の自称「ニュース番組」の類もそれと大差がないと思わざるをえないのだが(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)
  諸外国におけるいわゆる“反日感情”(含・勘定)。それぞれをひとくくりにすることはできないにせよ、そのなかには国内問題の目くらましとして利用されているのではないかと勘ぐりたくなるケースも少なくはない(ここでの深入りは避けるが)。とすると、たとえば大NHKの自称「ニュース番組」の多くが、そのトップで連日のようにアメリカ合州国大統領の話題だの北朝鮮によるテロ事件だの大韓大統領関連だのをまくしたてているその真意が見えてくるような気がしてならないのだ。もちろんそうしたことを報じることも大切ではあるけれど、もっともっと報じるべき国内諸問題があるハズなのだが……。

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  おっと、成人用品店。いちど中味を拝んでみたいと思いつつも、いまだに扉を開ける度胸がない(笑)。別段、なにがあるってワケでもないのでしょうがね。

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  ときはソルラル(旧正月)前。

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  前日には、ココに「メリークリスマス」!  時間が遅かったのか、しばらく待ってみてもこのままになってしまっていたが。
  一般に「タイムマシン」(前段の『夏への扉』にも登場)っていうのは、数十年やらややもすると数百年あるいは億単位の年数を飛び越えてしまう話が多いが、それがたった1秒だの数日だのひと月だのであっても立派な時間旅行じゃないか。ふとそんなことが思い浮かんだ旧正月直前のクリスマス模様でありMASITA。で、堤川から汽車に乗って清凉里駅に着いてみれば……。

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  タイトル「時間旅行」(だったかな?)なんてオブジェが待っていた。

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  帰国の朝。帰る日にわっざわざ降るもんかねぇ……。

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  空港に向かうわずかなひとときではあったが、雪鑑賞。

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  仁川空港ラウンジ。

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  降り続く雪。そのせいかどうか、3時間遅れでのフライトとなった。ラウンジで寛いでいても遅れのアナウンスがあるでもなし、乗り遅れても困るので、定時の搭乗開始時間あたりから搭乗口前で延々と(乗り込んでからさらに1時間)待たされるハメになった。
  コレには後日談があるので、また次回に。

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2017.02.20

京江線探訪は勝敗なき戦いに思えた・・・の巻

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  新線探訪の第2弾は京江線。ちょっとした壮大な路線で、ソウル郊外(城南市)の板橋を拠点に、東海岸の江陵までを結ぶ全長227.9kmの新線である。
  ようは、平昌五輪開催にかこつけて建設中の「原州江陵線」を含む路線なのだが、昨年9月24日に板橋〜驪州間56.0kmが開業(正式開業に先立ち、9月13日から無料運行が実施されていたが)したということで、まずは乗りに出かけてみたワケでありMASU。

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  しかしなんというか、起点の板橋駅までが遠かった。SRTのときと同様に鐘路3街から地下鉄3号線に乗って11駅目の教大へ。ここでひと区間だけ2号線に揺られた江南駅で新盆唐線を捉まえ、その4駅目が板橋という次第(良才駅で3号線と新盆唐線とが接続しているが、始発駅・江南から座ってゆきたいがために間に2号線が挟まっている)。登山道に辿り着くまでに延々と鋪装の林道を歩かされたがごとしだが、その先に本格的な登山道なり快適なハイキングコースが待っているというワケでもないというのがミソである。

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  だって、こんなにくたびれさせられた挙げ句に、待ち構えているのがなんの変哲のないロングシートの電車なんだからねぇ……。わかっちゃいたけれど、むしろそれゆえ腰が重くなってしまうのであった(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  開業区間には途中9駅が設けられている。温泉や陶器で有名な利川だの京畿広州などといった駅もあるが、いずれも市街地とは我関せずといった風情に駅が出現という有り様。そんななか、せっかくなので終点・驪州のひとつ手前にある世宗王陵で降りてみた。

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  まぁ、天気がこんなふうであるせいも……もとい駅周辺はご覧の案配。駅名となった世宗王陵にしたって道のりで7km前後も離れているのだからなにをかいわんやである。いちおう路線バスがあるにはあるのだが。

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  そんなワケで、表には出ずにもっぱらホームから見物したのだが、こりゃぁあまりにも寂しい。世宗大王といえば朝鮮王朝第4代王にしてハングルを創世した偉人ではないか。う〜む……。

  ところで、世宗大王はセジョンデワン。セジョンは「세종」である。で、カタカナで「セジョン」と入れてネット検索をすると、キムセジョン(김세정)がお出ましになってかなり萌ぇ♪  不覚にも(?)コレを書いてるほんの2〜3日前までまったく知らなかった彼女だが、ふとした拍子に遭遇してしまって「あらま♪」。で、幸いにして拾った画像にハングルで名前らしきものが記されてあったのでチェックしてみたところ、注目外だった(つまり知らなかった)おねえちゃんグループの歌手だったのはいいとして、20代半ばぐらいかなと直感したってのに御年20とは驚いちゃ失礼だが驚いた(もとい、別段若すぎる女の子に(*´Д`*)ハァハァしたいワケではないので念のため・笑)。はたしてマイブームと化すか(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)?

●ソロ曲「はなみち」(꽃길):リンク切れ御免。タイトルの「コッキル」の直訳は「花道」だが、日本語にすると演歌ふうの湿っぽさがあるので「はなみち」としたいがどうだろう?  本意ではないが、エイゴで「フラワーロード」とするほうがスッキリしていいかも?



  ちなみに、発掘したキーワードは「セジョン」ではなくて「개미왕」。コーヒーで休憩しつつ、なんかケミワンの新しい情報でもないかと思って手が勝手に動いたのだが、なんだって彼女に結びついたのかは深遠なナゾである……。

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  駅ホーム上から汽車の写真でも撮っておこうと思っていたが、その設計がつれなくてねぇ。まっ、天気もご覧のとおりではあるし、ケンチャナヨではあるのだが。

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  終点・驪州に到着。途中で、行き違いの板橋ゆきを観察したところ、午前中の中途半端な時間帯だというのに立客もかなり目立ち、それなりに利用されているようであった。

  ところでこの驪州(ヨジュ)。なんの本だったか忘れたが、「『馬鹿』州」と誤植(だろうねぇ?)されたことがある。真面目な本ではあるが、それゆえ「ありゃ?  こんな字だったっけか?」とつかの間思考が止まってしまったのを思い出す。

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  待合室には暖房完備。

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  ガラス張りの案内所が好印象。パンフレットをもらいに寄ったら笑顔で応対してくれた。

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  天気がよければ心地よさそうではありますね。

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  予想にたがわず駅前は閑散と……。ちょっとしたさじ加減で便利な位置に設置できるだろうにと思うが、一方で鉄道が近くを通るのが嫌われるという傾向もかなりあるらしい。まぁ、驪州市街地につくったところで、すべての利用者にとって便利なワケでもないだろうし、これはこれでひとつの回答なのかもしれない。

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  世宗大王ゆかりの地だけあって、駅前広場や観光案内所にもハングルがデザインされている。

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  もっとも、ハングルがさっぱりわからないというひとにとっては、飾りなのかなにかの標識なのか判断に迷うところかも(笑)。

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  いずれその気になったら再訪して汽車の写真でも撮ってみようかと思う。

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  驪州駅から驪州市街地まではバスで5分ほどの距離。

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  驪州総合バスターミナルから原州直行。下りエスカレーターが止まったまんまだったり、上階を眺めるとゴーストタウンが重なっていたりというペーソス感あふれ原州市外バスターミナルで、さらに堤川ゆきを捉まえた。

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  めぐりめぐって堤川駅に到着。なんだってわっざわざ驪州から堤川までやってきたかというと、駅構内の韓方薬屋にィ安い紅参液があるからなのだ。よほどの高級品ならいざ知らず、ほんの手土産程度のブツであればあれこれ迷ったところで大差はないというのが個人的人参論。が〜。1本あたり5000ウォンも値上がっていたのを2本持ち帰ったはいいが、以前に買ったのと同じ銘柄のハズなのにずいぶんと薄味になっていたのはどういうワケか……。まっ、ケンチャナヨо(^ヮ^)о
  つづく。

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2017.02.14

刑務所に行って参りMASITA・・・の巻

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  前回アップで、SRTの試乗をワケあって益山としたと記したが、その“ワケ”がココ。益山刑務所セット場(익산교도소세트장)に足を延ばしたのでありMASITA。

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  最寄り駅は湖南線の咸悦駅。以前、くむじ(금지)バス停の写真でも撮るべぇとそれだけの目的で降りて以来の訪問である。ソウル側からみて益山よりも手前に位置しているが、KTXやSRTはおろか「ムグンファ号」にさえ素通りされるような駅なので、益山から折り返すハメになった。

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  大韓唯一の刑務所撮影セットとあって、じつにさまざまなドラマや映画に登場している。個人的なお気に入りはチョサングおっとチャンヒョク主演のドラマ「いかさま師(타짜)」で、なんともゆる〜ぃ受刑者生活を「んなわきゃねぇだろうよ」と和みつつ鑑賞していたのであった。
  ぁあ、そういえばファンミーティングとやらで日本に来ているようだねぇ、チャンヒョク。いい役者である。だが、件の「いかさま師」ではアグィ(キムガプス)だのケミワン(チョサング)だのとんちゅな(チャンウォニョン)だの濃厚な味つけの役者揃いだったがゆえ、あのいぇすら(ハンイェスル)でさえ影が薄かったという有様。ありさま。アリさま。ケミニム(개미님)。ケミワン(개미왕=アリの王)。아〜〜〜〜〜귀〜〜〜〜……。どうでもいいが。

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  こうしてみると学校のごときではあるが、「いかさま師」で描かれた受刑者の日常は、刑務所というより全寮制の高校であった。
「こんな楽しそうなら刑務所生活もいいわねぇ。生活の心配もいらないし」
  とはキムガプスファンのわが母堂のセリフ。所内を勝手に歩き回るは花札で遊んでるわケミワンがバクチで看守の首根っこを押さえているわといったステキな場面が続々と登場してはいやしのひとときを提供してくれたものだ。

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  じつはココ、だいぶ前に「どこにあるんだろ?」と探したことがあるのだが、どういうワケかそのときはその手がかりすら捕まえることができなかった。で、すっかり忘れていたところ、まったく関係のない調べものをしていて偶然に遭遇(大韓人の個人ブログ)したのである。ちょうどこの散歩のための航空券を買った直後だったので、一部予定を変更、こうして訪れたのであります。

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  想像していたよりも建物がやや小ぶりな印象だが、それらしいつくりではある。

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  ぁあ、映ってたねぇ、こういうの。

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  腕組みしながらケミワンが歩いていたのを思い出す。受刑者なんだけどねぇ(笑)。

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  監房の一部室内も公開。ただし、こうして室内が設えられているのはごく一部で、大半は扉とその周辺の外観が仕立て上げられているにとどまっている。あたりまえといえばいえるが。しかし、冬は寒い、夏は篤いという雰囲気はよく出ているような気がしないでもない。

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  ドラマ云々はさておいても、歩き回るのが楽しい。

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  面会所も設けられているが、監房室内を含め、別途スタジオ内に設えたセットでの撮影も多いようだ。

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  定員7名、現在人員6名。わりと芸が細かい。

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  いくつか撮影作品のパネルも。残念ながらドラマ「いかさま師」はなかった。

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  なんだかコレも学校のようだけれど、名前があるってことは撮影用小道具ではなく(受刑者は番号で呼ばれるので)職員ないし裏方用ってことなのだろうか?  でもなァ……(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  子どものころ、学校の裏庭なんかを探検して遊んだりはしなかったろうか?

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  こんな撮影に使われるかどうかもわからない片隅だが、有刺鉄線が施されていたり、それっぽくしてあるのが楽しい。

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  あれこれくむじアリラン。なお、12時から13時の間は職員の昼飯タイムのため閉門されるので要注意。

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  上り列車が延々とないので、いったん「ムグンファ号」で益山まで戻って上り「ムグンファ号」に乗り換えつつソウルに帰還。たいした距離でもなければ急ぐ場面でもないのだし、KTXやSRTを避け割安な「ムグンファ」にするのは基本中の基本でごぢいますね。

  ついでながら、咸悦駅の近くから33番バス(群山方面ゆき)が1時間に1本運行されているので、ソイツに乗って하와(ハワ)なるバス停が最寄り。ただし、列車との接続は絶望的なまでに考慮されていないので、タクシー(4000〜5000ウォン)でのアプローチが便利かもしれない。
  つづくо(^ヮ^)о

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2017.02.08

SRTの旅路はあっけなく……・・・の巻

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  大韓散歩冬の陣の巻。今回の目的は新規開業2路線の乗りつぶしという極めてシンプルな内容。前後に仕事がおしていることもあって、珍しくソウル3泊だけという短い日程となった。まずは昨年12月に開業した水西平澤高速線の試乗に繰り出す。

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  定宿のある鐘路5街から鐘路3街駅まで朝散歩。混雑する地下鉄3号線に揺られ水西平澤高速線の始発駅・水西駅までやってきたが、これだけでもうクタクタである。もっとも、鐘路界隈からわっざわざ水西平澤高速線に乗って出かけようなんていう物好きがそうそういるとも思えないが……。

  水西平澤高速線は韓国高速鉄道のソウル側における副ターミナル線といえばいいだろうか。江南の水西と京釜線の平澤付近とを結ぶ全長61・1kmの路線で、大韓第2の高速列車であるSRT(スーパー〈しゅぽ〉ラピードトレイン)が最高時速305kmで運行されている高速新線だ。全体の93%、およそ57kmがトンネル区間で、途中駅として東灘と芝制駅があるが、今後は駅を増設のうえ首都圏広域急行鉄道と共用されることが計画されているらしい。

  現在運行されている高速列車SRTは、水西を拠点に釜山と木浦(一部列車は光州松汀)との間を結び、平澤(平澤分岐点)以南は京釜高速線など既存の路線に乗り入れている。車両はご覧のとおりKTX山川と同様の形式ではあるものの、運行は韓国鉄道公社(KORAIL)ではなく、その子会社であるSRが担当。運賃もKTXと異なるなど、にわかにはわかりづらい運用が見られるのも面白い。

  開業の背景には、京釜線のソウル側における線路容量の逼迫などが挙げられているようだ。また、ソウルの中心に近い鐘路から水西まで来るだけでくたびれたことを逆にみれば、江南地域などの利用者にとっては格段に便利になったに違いない。対するKORAILでは江南地域と光明駅とを結ぶシャトルバスの新設などでKTXの利用者離れ対策を取っているが、そもそも親子(会社)間でそんなこと(競争)する意味がどれだけあるのかという気がしないでもない。利用者にとってプラスになることであれば、なんにせよ歓迎ではあろうけれど……。

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  SRT水西駅。とりたてて特徴のある駅でもなし。

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  駅窓口はニコヤカな対応で好感大!  切符はKORAILの窓口同様のレシートタイプであった。
  しかしそりゃいいとして、前夜にソウル駅の自販機で切符を買っておこうとしたところ、画面に入力(水西発SRT)こそできるものの、「そんな切符は売れまっせんでスムニダ!」という有り様。まぁ、ソウル駅でそんな客がどれだけいるのかという気がしないでもないが、わが国のJRも遠からずそんな具合になるかも……。

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  ホントはこの自販機で入手したかった。なぜかといえば、自販機で買うとレシート式ではなく旧来の紙カード式の切符が入手できるのである(KORAILと同様であればだが)。旧来式であれば保存もしやすいというワケだが、何台もある自販機はすべてクレジットカード専用で、なぜか手持ちの複数のカードが使えない。窓口で訊くと「外国発行のカードは使えないんです」とのことだが(大韓にはその手合いが多い。KORAILの窓口は使用可で、現金対応自販機も設置されている)、んならわっざわざ英語やら漢字やらで「自動券売機」なんて案内を出さなくてもいいだろうよなんてな悪態もつきたくなってくる。真面目な話、もったいない愚策だと思う。JRサンはマネしないでネ。

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  とてつもなく急勾配のカート用のスロープに驚く。却ってくたびれそうな気もするが(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  駅前にはバス乗り場が整備されているものの、開発途上のニュータウンのごとし。

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  開業記念オブジェ。

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  そろそろホームに行きますかねぇ……。

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  頭端(行き止まり)式ホームが3面6線ぶんに展開。

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  ホームの手前がガラス戸になっているので、頭端式らしさには欠けるが、車止めがあるのはターミナルらしくて好もしいかぎり。しかし、この構造からすると先々にソウル中心部などに延伸する目論みはないのだろうか?

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  3面6線は多過ぎるように思えなくもないが、頭端式駅であることや、地下区間が延々と続き車両基地や待避線がつくりづらいことを考えると、これぐらいの余裕は必要なのだろう。

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  乗降口の丸窓がグッド!

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  KTXの初期タイプだと、とてもじゃないが一般室(普通車)にあの運賃を払って乗ろうという気が起きないけれど(航空のLCCの座席を想起されたし)、KTX山川以降はこの点が格段に改善されている。

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  乗車率は50%程度といったところだろうか。全車両をチェックしたわけではないのでざっとした観察にすぎないが。

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  水西駅構内に設けられた展示スペースに各駅の紹介なども。途中各駅はこんな案配。

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  当初の計画では、京釜高速線に乗り入れた天安牙山までの乗車予定だったが、ワケあって益山まで足を延ばした。
  ちなみに、益山駅発着列車の最新時刻表をもらったところ、SRTが完全に無視されていて仰天。もちろん上り列車欄に水西ゆきなんてのはひとつも載ってないし、下り列車でもないことになっている。いくら競争を強いられているとはいっても、なにもそこまでしてくてもねぇ……(しかも相手は自分んとこの子会社じゃないか)。これだけに限ったことではないけれど、こういうのを古くさい言葉を使ってたとえるなら「競争小児病」といったところか。一方で、人類には「共存共栄」というセンスだってあるワケなのだが。

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  水西発9時50分、益山着10時57分。あっという間のできごとではあった。
  つづくо(^ヮ^)о

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2016.08.12

平溪線の至福・その1・・・の巻


  最初に「お知らせ」(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)
  このところずっと放置していたママになっていたホームページ(アトリエ猫池)が、サーバー側の都合でURLの変更を余儀なくされたため、ついでに若干の更新をしておきました。
  追加したのは「大韓駅カタログ」。路線ごとにこれまで訪問した駅を表化し、写真を掲載しただけのシロモノであります。どうということではなく、なにげに記憶を辿っていったところ、大韓鉄道の訪問駅が200を軽く超えていたことが判明。どうせ移転作業をしなければならないのだからと思い、備忘録を兼ねて整理してみたものです。今回は訪問駅のほか列車通過時に車内から駅舎写真などを捉えた駅も一部挿入(京仁線など一部路線は割愛)。きちんとデータ整理まですればちょっとした資料になるかもしれませんが、さすがにそこまでの時間的余裕もないため、単に羅列するのみに留めておきました。トップページ上の「旅日記NEW」から入れるほか、以下にもリンクしておきますので、お立ち寄りいただければ幸いですm(__)m

大韓駅カタログ

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  で、台湾ミニ散歩の巻。

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  今回のテーマは「ネコ見物」。台北とその近郊の散策だが、せっかくなのでネコ見物を兼ねて平溪線の全駅を訪れてみようと思った。幸い平溪線の運転本数は多いものの、行き当たりばったりでは覚束ない。そこでつくってみたダイヤグラムというのがコレ。5月の大韓・旌善線散歩のさいなどにもつくったが、視覚的に行程が捉えるには便利で、このテの探訪にはもってこいのツールなのである(赤線が今回の行程。瑞芳〜海科間のミニ盲腸線・深澳線は割愛せざるをえなかった)。

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  スタートは台北駅。桃園国際空港で入手したICカード式乗車券「遊悠カード」は、座席指定をしない「自願無座」であればハイグレード特急にあたる「自強号」にも追加料金なしで乗車可能(「自願無座」対象外列車を除く)。今回はどん行オンリーにしたいという目論みとは裏腹に食指がそそられたが、見たところほとんどの座席が埋まっており、最初の汽車で立ちんぼというのも避けたいので予定どおりの「区間車」(どん行)に乗り込む。もっとも、台北駅とはいえど始発駅ではないので、しばらくは立ちんぼになってしまったワケだが……。

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「遊悠カード」のほか、この「平溪線一日周遊券」をゲット。値上がったばかりだったが、80元(250円程度)で海科館〜菁桐間が1日乗り降り自由となる。

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  最初に訪れたのは三貂嶺。平溪線の起点駅で、“祖山式(一般的にロックシェードと呼ばれているアレ)”がかかっていたり、のっけからの山間路線風味にうれしくなってしまう。

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  駅舎ムードも「これぞ、ローカル駅!」。ローカル線の旅はこうでなくっちゃいけない。

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  子どもたちの作品だろうか。香具師が並べた商品にヘビがあるのはご当地仕様といったところо(^ヮ^)о

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  トンネル跡。

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  右が平溪線で、左に分かれてゆくのが蘇澳方面を目指す宜蘭線である。

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  駅舎内。改札口の頭上に「空襲避難」云々の案内図が(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  この三貂嶺駅。じつは駅に通ずる車道がない。たった1本通じている細道でさえ線路と基隆河に阻まれ、対岸を走る道路に出るためには宜蘭線の下を狭いトンネルでスルーしなければならないのである。で、思った。
「なぁんだ。飯田線だの函館本線だのまで繰り出さなくたって、台北から1時間も汽車に乗ればこんなにファンキーな駅に出会えるんじゃないか」

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  ここから「一日周遊券」を活用。まずはひと駅だけ戻って侯猴で下車する。

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  もとは石炭の運搬で賑わったという炭鉱駅だが、炭鉱はすでに閉山。こんな廃虚が保存され観光地となっているのである。

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  ここ侯猴のもうひとつの顔がネコ村だ。駅裏の集落がネコと暮らすコミュニティになっており、「侯猴猫村」として内外からのネコ好きを集めているのである。つまり、今回の台湾散歩にあって主菜中の主菜。しかも、ローカル線に近代産業遺産系廃虚、そしてネコと、オレが好きなものが3つも揃っている格別のポイントなのであったо(^ヮ^)о

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  いちおう本線なので、汽車の往来も多い。

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  駅舎内からしてネコのテーマパークだが、手づくり感がなんとも好もしい。

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  せっかくなので、和歌山電鐵の貴志川駅と姉妹協定でも結んだら楽しいと思った。

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  そういう次第で、磁界は猫村散策などを……。

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2016.07.31

“流れ”をいかにして失ったか……という話・・・の巻

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  なぜか安東。

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  ようは、コイツ(安東名物・カンコドゥンオ=塩サバ焼き)を食おうと思っただけの話なのだが、「魔がさした」というのはこういうことを指すのかもしれない。

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  なんでかっていえば、アウラジで泊まったこの「玉山荘旅館」の朝に話がさかのぼる。

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  こんなのをごちそうになっていたのだ。ちゃっかりとカンコドゥンオがお出まし。
  アットホームないい宿だった。
「夕食をこちらでどうぞ」
  とおばあさん(日本式には大女将か?)と奥さんに誘われるまま、適当なころあいに足を運んでみたはいいが、中学校だかの遠足軍団とハチ合わせて食うのを断念。適当な食堂で夕食をとった足で翌朝のパンなどを買い込んだワケだが、ソイツを食い終わったとたんに内線電話がかかってきて「朝食ができましたよ」というありがたいお誘いが……。
「たったいまパンを食ってお腹一杯でッスムニダ」
  ノドまでそうでかかったのをこらえて繰り出した食堂には、かようなごちそうが待ち受けていて、しかもお代を取ってくれなかった。いや、ホントに旨かったのだ。こんどはこの朝食を楽しみにしつつアウラジで1泊しようと思う。

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  ちなみに、日本のテレビ番組にも登場したらしい。
  でまぁ、「サバを焼いたのなら食ったばかりだろうよ」というのに自分で気がつけばいいものを、わっざわざサバを食うために安東まで足を伸ばしてしまったオレ。そりゃぁ、安東のサバは旨かったけれど、ここはやはり順当にミンドゥンサン駅界隈に宿を取るべきであった。大韓で3本の指に入る旨いサムゲタンを食わせる食堂がある(3本の指っていうのは、オレが勝手に思っているだけだが)し、翌日の禮美散歩にも便利だし、紫味院を訪れることだって容易にできたからだ。失敗や、失敗!
  ちなみに、安東でやったことっていえば、サバを食ったほかはクソして寝ただけである。

  その安東だが、はじめて訪れたさいに泊まった安旅館の奥さんが親切で、ちょっとした感激を覚えたものであった。再訪のさいにも同じ旅館にしたのだが、その奥さんはそれっきりで、宿番をしているのはその父親と思しき爺さんだけであった。2度目も3度目も……。今回は、違うモーテルに泊まったが、これがまたたいしたことのない旅館ではあった。

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  安東の前夜は堤川の安宿で1泊。ココは2008年にはじめて当地を訪れたさいに泊まった宿で、やはり親切なおばさんがニコやかに迎えてくれた。当時は2万ウォン(そのころのレートだと1600円ぐらいか?)。さすがに2万5000ウォンに値上がっていたのはいいとして、この見た目と値段からも察せられるように、内部もなかなかにシブイ。
「いらっしゃ……あらまっ!」
「お久しぶりです。お元気でしたか?」
「ホントにねぇ。さあさ、いらっしゃい」
  なんとおばさん、しっかりと覚えていてくれた。まっ、堤川のこんなところに泊まろうなんていう外国人がそうそういるとも思えないわけだが(笑)。

  でまぁ、2万5000ウォンだっていうんで、5万ウォン札と5000ウォン札を渡して3万ウォンのおつりをもらおうとした。受け取ったおばさんがほんのつかのま「?」という表情を浮かべたのが気になったが、すぐさま「はいはい。ちょっと待っててね」と告げるや、タオルなんかを持ってきてくれたのでひと安心。ところが肝心の3万ウォンがこない。
「あのう、おつりの3万ウォンは?」
  おずおずとそう訊ねると、
「あら、“女の子”じゃなかったの?」
  とすっとんきょうな顔をされてしまった。しかし、すっとんきょうな顔をしたいのはむしろこっちで、
「いやいや、違うんです(笑)」
  とまぁ、すぐに誤解だというのが伝わってホっとしましたです。
「う〜ン……、“女の子”ねぇ。……いや、やはりいりません」
  などと、いちおうはおばさんの“親切”を慮ったようなポーズをとりつつ断った次第だったが、ちょっと気にかかったこともある。

  古い韓国旅行記などを読むと、宿で女の斡旋を受けたなんて話を目にするが、こっちがカネがないように見えるのかどうかはともかく、そのテのセールスに会ったことがほとんどないのである。細かくいえば遭遇したのはったった1度きり。大田駅界隈のボロ旅館で、夕食から戻ったところに「ところで、女はどう?」とおばさんから切り出されたのが唯一である。もちろんそんな“買い物”をするつもりはないので、そのときも笑いながら断ったわけだが、堤川で気になったのは、「女の子」とおばさんが宣っていたことなのである。すなわち、大田では「女(여자=ヨジャ)」だったのに対し、堤川のそれは「女の子ないし娘さん(아가씨=アガッシ)」。なにかと語弊がありそうだから「以下略」ではあるが、ではさて、どんなお嬢さんがお見えになるのやらとふと思ったのだ。もっとも、あっちはあっちでそういう商売で来るのだろうし、そのつもりもないのに深入りするのは却って失礼だなどと思いつつ、くだらんナゾはナゾのままで結構というワケでごぢいます。

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  ボロ宿といえば、この「旅人宿」は「最低線」の木賃宿として旅行案内書なんかに紹介されている(オレもしたが)。一般的に共同浴室に共同便所、個室なのでドミトリーよりは格上のように思えるが、ようは泊まるだけの施設である(泊まるだけじゃないところもあるようだ・笑)。そりゃそれしても、こういう看板をみると、ちょっと泊まってみるのもよかんべぇと思わないでもなかった旌善の「ソウルヨインスク」であった。

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  その旌善だが、駅前目抜き通りにこんな建物があった。食堂・旅人宿・宅配屋。さっきのは「ソウルヨインスク」だが、こっちはなぜか「江陵ヨインスク」。しかし、宅配(右)にある「TNT」とはなんぞや? 爆弾の宅配か?  どうでもいいが。

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  そしたら、その真向かいにソックリなたたずまいの店があったんですねぇ。しゅぽ・旅人宿・しゅぽ(?)。こちらは「江原ヨインスク」をまん中に「江原」コンツェルンを形成し青屋根軍団に対抗。

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  ウォンビン(もちろん俳優の)の家だそうだ。ちょっと畸人が入ったコンビニの親爺が教えてくれたので、せっかくの“親切”だからと見物。

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  이봐! 개!!

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  ふと見た地図にはタカラダニ軍団が……。別段、害のようなものはないらしいが、ちょっとねぇ……。

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  おっと、マンモス。マンモスはでかいからねぇ……。

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  旌善郡のような田舎にも日本語の表示が。日韓友好大いに結構о(^ヮ^)о

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  やたらと背の低い標識。

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  出張溶接?

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  こういうのは条件反射でシャッターを切る。

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  という次第で、初夏の大韓散歩でごぢいMASITA。

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