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2022.11.03

毎度の不可思議・・・の巻


  あらためて触れるまでもない陳腐な話ではあるが、我が国では過失やちょっとしたコソドロの類でも、それが一市井の民間人にすぎなければ実名や顔までがマスコミに去られれるというのに、それが公務員だと実名の類が公表されない例がよく見られる。

  さる10月13日に起きた通称「ふじあざみライン」で起きた観光ツアーバス事故。2日になってその原因がフェード現象と見られる旨が報道されたが、同様の事故を防止するためにも十全な検証を期待したい。

  この事故をめぐって、事故を起こしたバス運転士は即日逮捕され、実名や顔が一斉にタレ流された。乗客の多くが負傷し、死者までだした事故である。それが過失にせよ重大案件であることは理解できるものの、その段階で故意なのか過失なのか、仮に過失だとしてどの程度の過失だったのかすらわかっていない段階で、どうしてここまで晒しものにする必要があるのか。オレは当日のテレビ報道などを目にしてどうにも間尺に合わない思いを抱いたものだ。

  一方、同じく2日になって、年頭の1月27日に起きた高校生失明事件が、事故ではなく沖縄県警の警察官が故意に起こした障害事件である旨が容疑当事者である沖縄県警から発表され、マスコミによって報じられた。

  当該警察官は「特別公務員暴行陵虐致傷の疑い」という一般の暴行や障害事件との違いが素人にはわかりづらい小難しい件名によって書類送検される見込みだというのだが、身内である沖縄県警が「故意犯」と断定し公言してなお顔はおろか実名すら明かされていないのはどうしたワケか? しかも、事件を起こしてから9カ月以上経ってやっとこさの公表とは、それだけの慎重さがあれば、わが国から冤罪なんぞ一切合切なくなるに違いないと皮肉のひとつでも言いたくなる。

  言うまでもなく、ここで暴行障害警察官の顔と実名を公表したからといって、なにが解決するという話ではない。しかし、どうにもバランスが取れないだろう。件の過失(かどうかはこれから裁判などで明らかにされるのかもしれないが、少なくとも「故意犯」ではないだろう)事故を起こした運転士が実名と顔をと公表された案件と比べると。

  以前に東京池袋で起きた自動車殺傷事故においても運転者の実名が公表されなかったことがあった。それが一転公表されるや、高位公務員とのゆかりが深い人物であることが暴露され、「差別ではないか」との疑問の声が世間を賑わせたことが記憶に新しい。

  件の暴行障害警察官の処遇がどうなるかはわからない。仮に起訴され裁判になっても、捜査をしたのが身内である以上、容疑者に有利に裁判が進行する可能性もあるのではないか? ぜひとも公正な裁判(刑事・民事を含め)の遂行を願いたいものだ。

  これは一市民としての憎しみを込めたデマカセではあるが、あれだけの重要事件を起こしておきながら、ややもすれば10円をコソ泥するほうがより重い罪をきせられるような気がしてならない(つまり、一般民間人による暴行障害事件はおろか、軽微な窃盗犯ほどの判決にもならず、ヘタをしたら執行猶予までつく? 社会的責任が重い警察官であればなおのこと、ああした「故意」犯を重罪に処するというのが正常な感覚だと思うのだが……)。加えて、顔と実名云々もそうだが、「(事件が)片付いて」「ほとぼりが冷めれば」組織の手によってそれなり以上の職場すらあてがわれるかもなァ。

  もしそうだとすれば、中国やロシアをはじめとする独裁国家と対して変わらないことになってしまうぞ、ニッポンという国は。


 

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