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2014.12.15

現われた汽車と消えた列車...の巻

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  最南端のオーベルストドルフからローカル列車を乗り継いで辿り着いてみれば、ネルトリンゲンはすでにィ夜……。

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  なんでも、隕石墜落がつくった地形にできた城郭村とのことで、たしかにグーグル地図などでみると円を描いた街の様子がみてとれる。もちろん、じっくり散策するにあたいする街なのだろうけど、着いたのが18時前で立ち去るのが翌朝8時すぎというのでは、ほとんど泊まるだけに訪れたようなものである。当初のスケッチでは15時台に着く予定ではあったのだが、そのあたりの顛末は前回アップに記したとおり(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  せめて食事でささやかな贅沢を……と思ったら、あいにく今日は日曜日で街は真っ暗。どうにかあまり高そうじゃない店をみつけてビールとポークカツにて一献(石細工のネコのかわいいオブジェがあって衝動買いしたかったけど、日曜日にて店はお休み)。
  宿泊は、ブッキングドットコムを使ってィ予約しておいた。行き当りばったりとどちらがいいかはそのときどきだが、そういう次第でサイトからときおり宣伝メールが届く。いわく、「パリとネルトリンゲンのィ予約はお早めに」とかなんとか。しかし、パリはともかく、ネルトリンゲンってたしかにちょっとした観光地だとはいえ、わが郷土・房総でいえば久留里クラスの小さな田舎町ですよ。ともにいいところではあるけれど、外国人、それもはるばる東洋からそう何度も訪れるひとはそう多くないんじゃないかねぇ。くわえて、パリじゃなくてミュンヘンなりフランクフルトをセールスすべきではなどと思ったりもする(念のため、サイトの使い勝手は抜群!)。まっ、これはこれでイイ話には違いない。

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「どこからおいでなすった旅のおひと?  ほぅ、日本から。それはそれは……」
  なんていうステロタイプの立ち話はじつはあったりするのだよという実例。なんというか、カッコイイおじいさんだと思った。このひとと再会するためにもう一度ネルトリゲンに訪れたいような気もする。

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  ところで。ネルトリンゲンに着いてみたら、いきなり蒸気機関車の汽笛が駅に鳴り響いた。
「おわっ!?」
  と、慌ててカメラを構えてみれば、巨大な蒸気機関車が古びた客車を牽引してネルトリンゲン駅を後にしているではないか。いうまでもなく、こちらは標準軌1435ミリのフルサイズ。今回の旅で乗った軌間900ミリのモリー鉄道とは迫力が違う。いったいなんの列車なのだろうか。ハンガリーやチェコ、ポーランドあたりからの国際列車?  それとも、“レトロ列車”的なイベントだろうか。もしご存知の方がいらしたら、ご教示いただければ幸いですm(__)m

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  じつはここネルトリンゲンには、駅に隣接して「バイエルン鉄道博物館」があり、古い車両などを公開している。当初の目論みではホテルにチェックインする前にここを見学する算段だったのだけれど、列車の遅れなどもあって、結局はネーベルホルンを選んだという経緯がある。ひょっとすると、さきの蒸気機関車列車もその関係だったのだろうか。

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  しかし、まったく見物しないのも悔しいので、外からチラリとチェック。タルコフスキーあたりの作品に出てきそうなシブい車両が満載。やはり再訪すべきかもо(^ヮ^)о

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  ところで、この博物館は『ペーターのドイツ鉄道旅行案内』(ペーター エンダーライン著/平凡社新書)で知った。本書のコラム「鉄道博物館と博物館鉄道」に紹介されているのだが、その冒頭を引用してみよう。

<「博物館を運営する」という行為は、私たちドイツ人がもっとも得意とする分野のひとつであるかもしれません。(中略)ドイツのどんな小さな街へ行っても、考古学的発掘品から少し前に製造中止となた家電品(!)までを展示する郷土博物館を、必ずや見つけることができるでしょう。>(205ページ)

  これを読んで「ぁあ、こんなところにもまた、ドイツと大韓との接点があったか!」とひとりウレシくなってしまいMASITAね。そうなのである。大韓にも愉快な博物館が、それこそ「どんな小さな街」レベルで発見することができるからだ。そのうち、最近になって発掘したケッサクな博物館は、当ブログで来月前半にでもアップしましょう(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)  たとえば、いまここに江原道寧越郡の観光パンフがあるが、そこに「::見て、学んで、楽しんで!  博物館の地、寧越郡」というページ群がある。なかには当地ゆかりの朝鮮王朝悲劇の王などについて紹介する「端宗歴史館」といったわかりやすい正統派もあるのだけど、なぜか「寧越アフリカ美術博物館」なんてのがあったりして面白い。ぁあ、光州郊外には「インド博物館」なるインディーズ(?)博物館があったけれど、「タウム地図」を検索したところ該当なし。すでにアレでしょうかねぇ……。

  閑話休題。もっとも、郷土博物館の類は日本でも各地──それも「どんな小さな街」にも──にみられますね。

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  朽ちた欠け取りホームと線路。分岐路線でもあったのだろうか。

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  そんなネルトリンゲンを後にし、旅の帰途につく。なにしろ、汽車を何度か乗継いで帰国のためのフランクフルト空港に行かなきゃなならないのだから、実際に帰り道なのであった。ノリとしては、日本慣れしていない外国人が、長野県の信濃大町あたりから汽車を乗継いで羽田空港に行くようなものか……。
  この城、なんとなくハンブルクのミニチュアワンダーランドに再現されていたような気がしないでもない。

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  インゴルシュタットで、この旅はじめてのICEに乗車。

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  車内はほぼ満席。前にも記したとおり、今回使った「ジャーマンレールパス(期間限定版)」は全線乗り放題ながらICやICEといった日本でいう特急・急行列車に乗車する場合は事前の座席指定が必要という一風変わった切符。したがって、この帰途に乗った2本のICEも予約をしておいたのだが、でなければともに立ちんぼになってしまったかもしれない。ありがたや〜。

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  で、ニュルンベルク(ココにも鉄道博物館があり、そちらは前回のドイツ歩きのさいに訪問した)で別のICEに乗り換え。乗った位置と指定車両が離れていたので、ついでに食堂車や個室車両などを見物。

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  そのままフランクフルトまで乗ってしまえば話は早かったのだが、途中のビュルツブルクで下車。駅の背後にブドウ畑が拡がっている。

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  メガネ屋。

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  ビュルツブルクで降りたのは、名物かつ好物のフランケンワインをゲットするため。葡萄酒もおいしいし、葡萄酒でつくったジャムもまたおいしい。手持ちでもよかったけれど(前回はそうした)、取材を兼ねて航空便で送ってもらうことにした。こんなささいなことでも、実体験するほうがなにかのときに記事にしやすいからだ。
「けねんずぃーだすびってでぃれくとなーはやーぱんしっけん?(日本宛送ってもらえますか?)」
  たどたどしいドイツ語(なんと大学では必修科目だったんだ是・笑)で訊ねると、「しっけん(schicken)」のところで、「ぁあ、シッケンね。大丈夫ですよ」と日本語でタイプされた送料一覧表を出してくれた。ようは「シッケン」で通じたワケだが、ヘタクソなドイツ語に微笑みながら耳を傾けてくれたお店のマダムは、さしずめ先生のようであった。が〜。葡萄酒とジャムを注文したはいいけれど、送料のほうが高かった……。
  ついでながら。本来はジャムは送れないらしく(事情は不明)、マダムもちょっと困った顔をしていたが、「なんとかやってみましょう!」と請け負ってくれ、帰国後3〜4日で我が家に届いた。巧みな梱包でちょっとしたプレゼントをもらった気分。

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  ビュルツブルク中央駅に戻ると、個室つき普通列車が発車待ちだったので、車内を見物。これで、10時50分にニュルンベルクでィ予約したICEでフランクフルト中央駅に戻り、ちょっとだけ所用を済ませればあとは空港に行くだけである。が〜。事件はこのあと起こった(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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  ICEの発車時刻は13時55分。少し早めにホームで待っていたところ、どうも遅れているようだ。しかし、ヨーロッパでは遅れは日常茶飯事ということでさして気は止めていなかったのだが、ふと頭上を見上げたら発車案内板から乗るハズの列車が消え、およそ30分後のICEに化けているではないか。もちろん、13時55分にはホームにいたし、よそのホームに変更になったワケでもない(だいいち、フランクフルト方面ゆきのICEなどホームにいてまったくみかけなかった)。
  さすがにコレには驚いて、切符売り場の案内窓口に直行。ついて出たドイツ語は「この列車(切符を示して)はどこ?」……。すると、案内所のマダムはこともなげに「ぁあ、この列車はキャンセルになったんです。こちらに乗ってください」と代替列車時刻をホームをスラスラと切符に書き込んだ。でもねぇ、ィ予約してあった列車って、ビュルツブルク始発じゃなくて、はるばるミュンヘン中央駅から走ってくるんですよ(同駅11時48分)。それが到着直前になってキャンセルとは、さすがの大韓でさえのけぞるようなケンチャナヨぶりである(笑)。きっとドイツ語にもケンチャナヨに相当する言葉があるに違いない。

  しかし問題はコレで解決したのではなかった。さっきも記したとおり、持参の「ジャーマンレールパス」はICEなどに乗るさいに事前の座席指定が必要なのである。しかも、こういうケース(明らかに鉄道会社のミスないし都合による)でもィ予約した指定券類の払い戻しなどはしないらしく、窓口で「では、14時27分のに換えてくれ」と頼んでもノレンに腕押し状態(さきのマダムが発券係員に説明してくれたのだが)。つまりは、新たに指定券を買い直すか、いまの状態で乗り込んであとは車掌の判断に任せるほかにないワケなのであった。

  では実際にはどうなったか?
  運よく座席にありついてほどなく、検札の車掌がやってきた。そこで、案内マダムに代替列車が裏書きされた件の指定券をみせながら、「この列車をィ予約したのだが、運行がキャンセルになってしまった。それで、ビュルツブルク駅の案内所がこの列車に乗れというので乗った」と一方的にまくしたてたのだ。車掌は「フンフン」と落ち着いて耳を傾け、「乗車券はお持ちで?」という。それで「期間限定版ジャーマンレールパス」を示すと、さっと一瞥するや(だからこそ?)「OK!  ダンケ!」。ようはなにごともなかった次第だが、「いや、ダメなことがあるよ、そういう場合でも。車掌次第という感じもする」とは帰国して知人から聞かされた証言。はたして真相やいかに?

・→ネルトリンゲン8時14分(RB57259)8時44分ドナウワース8時59分(ag84313)9時49分インゴルシュタット10時00分(ICE208)10時31分ニュルンベルク11時00分(ICE722)11時53分ビュルツブルク14時27分(ICE28)15時36フランクフルト中央駅〜etc.しかし、こうしてあらためてみると、どこかひとつ(とくに前半)の乗継ぎが失敗するだけで帰国はともかくフランケンワイン購入を諦めるぐらいはせざるを得なかった可能性が高い。スリルはあったけど(笑)。

  そうこうしているうちに年の瀬が迫ってまいりましたが、もうちょいつづく(゜゜;)(゜゜;)(゜゜;)

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コメント

秋のドイツ鉄道散歩、いいですね!
欧州とはとんと御無沙汰、羨ましい限り。
しかも、大大大好きなフランケンワインまで!のみたーーい。

投稿: T田 | 2014.12.18 15:09

でも、サイフの中身が……。
その散財を少しでも取り戻すべく(笑)、某雑誌に紀行を寄稿しました(シャレではありません?)。
発売日ごろに宣伝アップしますcoldsweats01
ときには遠出するのも刺激的で楽しいですよね。
フランケンは、葡萄酒ジャムもすんばらしいです!

ところで、おケガのほうは大丈夫ですか?
なんかとても大変なことになってそうで心配です。。。

投稿: 猫池 | 2014.12.24 00:47

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