峠を越える・・・の巻

興田での列車行違い。
ここ、道渓〜桶里間には韓国唯一というスイッチバックがあって、愛好家によく知られるスポットである。今回の旅では、狙ったわけではないけれど、ここを4回通過。絶景をまったりと楽しめた。
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スイッチバックの成因はいくつかあるが、ここは急勾配を克服するために設けられたもの。かなりの難所らしく、10万分の1の道路地図帳を開くと、線路は複雑に曲がりくねりながら2度のΩカーブ(さらに“セミΩ”も)を描いているのがわかる。太白側から下ると、Ωカーブとトンネルによってサミットを通過、興田付近でいったんは道渓側に向かうようにみえるが、ここで2度にわたる切り返し(スイッチバック)を実施するのである。峠を下りながら、やがて眼下に2本の線路が窺えてくる光景は、鉄道愛好家のみならず思わず目を見張るところだろう。このスイッチバックのなにがシビレるかといえば、機関車に牽かれた旅客列車(4〜7両編成)やら貨物列車など、比較的長い編成の列車が行きつ戻りつをするところにあると思う。日本にも肥薩線の大畑をはじめとしてダイナミックなスイッチバックが残るけれど、いずれも単行気動車かせいぜいが3両編成ていど。なんとなくだが、ものものしさが違うというものだ(なお、サミット付近の山中には「美人瀑布」なる滝の名所があるらしい。カジャ、カジャ!)。

興田にはスローガン……じゃなかった、スイッチバックの案内(?)も。赤く書かれた部分が「スイッチバック」でございます。
コレをデッキで撮影していたら、韓国人の若い女性も熱心にカメラを向けていた。日本には言うまでもなく鉄道愛好家は多いが、韓国にも鉄道を趣味として楽しむひとは少なくないようである。彼女以外にも列車にカメラを向けているシーンをなんどか目撃した。

鉄道は「絵になる」のであります。

さて、一夜を明かした太白では石炭博物館などを見物。12時17分発の江陵行きに乗り込む。この列車が下り一番列車というのどかさ。

スイッチバック区間を立往生したような行程だったが、いよいよ日本海(東海)が視界に迫ってきた。

一連の大韓散歩、5回目にして到達といういささかもったいをつけた邂逅だったが、これはこれで感慨深い。大いなる自己満足の世界。

終点の江陵を目前にして正東津で途中下車。この駅は「世界でもっとも海に近い駅」との触れ込みで、件の地図帳にも「名所」のひとつとして「正東津駅」とハングルで特記されている。そんな駅だからだろう。観光客の姿も多数。駅名板をバックに記念撮影に興じるのは万国共通、か。

実際問題、海を目前に控えた駅というのはいくつもあるけれど、こりゃぁたしかに名所として恥じないロケーションだ。ここ、まんまホームですからねぇ。

「海列車」とも遭遇。江陵〜三陟間を走る観光列車で、ちょうどやってくることから乗ろうか乗るまいかしばらく呻吟したが、乗車は次回に譲った。車内は海側に面したソファーや個室などもあって、ちょっと凝ったつくり。
ダイヤは三陟発が8時40分、12時00分、15時50分の3本(江陵着:10時00分、13時18分、17時07分)。江陵発は10時30分、13時50分、17時20分(三陟着:11時49分、15時09分、18時35分)である(いずれも取材時データ)。

途中下車の正東津では統一公園などを散策。それにしても海風が強烈だった。
次回アップでは、ヘンなところを訪れた話などを……。
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コメント
たまたまですが、こちらもつい最近「スイッチバック」と関連した原稿(某登山鉄道)を書きましたよ。
スイッチバックって、日本ではそこの鉄道だけかしらと思っていたら、そんなことないんですね。知識不足でおはずかしい
それにしても「正東津駅」って、海が目の前の素晴らしいロケーションですね

お天気も良いし、さぞ気持ちよかったことでしょう。いいな~。
海岸線を走る鉄道って、実に旅情を誘われますね。
あ~、知らない町に旅にふらりと出たいです~~
投稿: T田 | 2008.10.07 11:07
ダブルコメントありがとうございます〜。
今回乗った路線は、ホントに楽しかったですね。
田舎の人里から山岳、海辺……と変化にとむ車窓に気持ちを奪われっぱなしでした。
ちなみに、マツタケはこれら立寄った町の市場でもなんどか発見。
ソウルで買うよりも良質かつ安価ではあるハズですが、日程や持ち運びとの兼ね合いでそのたびに見送ってしまいました。
またお立ち寄りくださいマセo(^ヮ^)o
投稿: 猫池 | 2008.10.07 11:52