つれなのふりや

　７月26日のアップに続き、トワイライトエクスプレスの巻である。



　今回は、トラベルミステリーで名高い推理作家の西村京太郎さんご夫妻との21時間７分。短いといえば短い旅を楽しんだ。



　１号車１番・展望車スイートでくつろぐ西村さん。



　食堂車ディナーのひととき。



　陽の短いこの季節、列車のコンセプトである日本海の眺めは十分に得られないけれど、この日は白山や立山連峰などが新雪の稜線を見事に輝かせていた。トワイライトＥＸＰは山側の車窓も捨て難いのである。



　西村さんからは、作品執筆の裏側など興味深いお話をいろいろとうかがうことができた。取材の方法論や描写手法、ストーリーをめぐるさまざまな発想の結びつきなど、大阪ー札幌間だけではとても足りないぐらいの密度と拡がりとをみせていた（あたりまえだけど）。こんどはぜひシベリア鉄道にでも“軟禁”して心ゆくまでお話をお訊きしてみたいなどとも思ってしまう。

　当日の模様は、12月26日発売の雑誌「一個人」２月号（KKベストセラーズ）に掲載されています。書店等でぜひお手におとりいただければと思います。