試される常識...の巻
日本航空の連続多発不祥事については昨日ふれたばかりだが、同社機からエンジン付近のパネルの一部が脱落していたというニュースがその後入ってきたので続編を。
脱落した部品は長さ30センチ、幅20センチ、厚さ約2ミリのアルミ製で、空気の流れを整える役目があるという。22日20時40分ごろ、ブリスベン(オーストラリア)発成田行きの日航のジャンボ機を成田空港に着陸後に整備をした際に脱落が発見され、成田空港は点検のため一時閉鎖された。
日航側では「脱落しても、飛行には影響がない」と説明しているという。だったらそんな部品、つける必要がないじゃんというのが素朴な感想であろう(つまり必要な部品なのである)。そもそもなぜ脱落したのか、「影響がない」というひとことで急場凌ぎをしようとする同社の安全感覚にまたもや“?”がついた(昨日はふれなかったが、同日、徳島空港でも点検作業中に事故をおこしている)。
ところで、「交通新聞」(3月23日づけ)によれば、日航は2005年3月期連結決算の売上高を下方修正する一方で、経常・当期の各利益を上方にそれぞれ修正している。利益率のアップだ。背景には国際線の伸び悩みとともに業務効率化による経費節減効果があるというけれど、その利益優先体質が多発する不祥事に結びついてはいないのだろうかというのはふつうの疑問であろう。企業である以上利益追求は大切だ。しかし、公共交通という業態にあって、安全との引き換えにされたのではたまったものではない。同社のモラルが試される。
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