嗚呼、アイゼンバーンランド...の巻

▲中央広場とフラウエン教会
ドイツの超特急ICEに乗ってやってきたのはニュルンベルクである。
今回のドイツ散歩は、意識してまったりとした行程にしたが、それでもいくらかは汽車に乗りたいため、ちょうど最新号が売りに出されていた「トーマスクック時刻表」の日本版で同国鉄道の輪郭を掴み、具体的な列車時刻は鉄道会社DBのサイト上で検索しながら行程のスケッチをつくってみた。
あれこれみてゆくうちに、ベルリンまで足を延ばしたいだの、いっそのことウィーンなりに繰り出してみようかだの興味がどんどん湧いてきたが、まずはあまりムリをせず、午前中の列車に乗って移動し、午後を現地歩きにあてるというごく常識的な(?)計画になった。その最初の訪問地がニュルンベルクだったわけだ。

▲カイザーブルクから旧市街を望む
旧市街はおよそ5キロにわたる城壁に囲まれているというが、中央駅の正面からして掘割と城壁とが立ちはだかっている。駅にほど近いケーニヒ門を通り、まずは旧市街をぷらぷら。駅と対極の位置にそびえるカイザーブルクなる城跡までのんびりとした散策を楽しむ。

駅でもらった観光地図にはさまざまなみどころが示されているし、そう大きな街でもないなかにいにしえの街並が再現され(第2次大戦時に大半が破壊されている)ているなど、とくに目的を定めなくても退屈とは無縁の街歩きができた。しかし、いわゆる名所の類もいいけれど、案外こうしたさりげない街のたたずまいにこそ旅情を覚えたりもする。街の装いこそ時代離れしてみえるとはいえ、ごくありきたりの日常が繰り広げられている生きた街なのだ。

カイザーブルクで立ち話をしたバルセロナからやってきた3人むすめ。
CKBの「プレイボーイ革命」(ソウル電波に収録)に「好きなタイプの女はインド系」ってくだりがあるけれど、それを聞きながら「オレはスペイン系だな」と当ブログでおなじみのデラTが宣っていたが、このショットはヤツへのサービスでございます(?)。

「道に迷ったんですか?」
と、道案内の看板をみていたところに助け舟を出してくれた小粋な女性。
「記念に……」とカメラを出すと、おどけた表情をつくってくれMASITA。

ニュルンベルクを滞在地のひとつに選んだ理由に、DB博物館(交通博物館)があるのを旅行案内書で発見したことがある。交通とはいっても、およそ半分は通信(電話など)や郵便の展示になっており、巨大な電話交換機などむしろこちらのほうが面白かったが、館内を散策していると日本の交通博物館でも親しまれている鉄道模型のジオラマがあった。子どものころの憧れだし、いまは模型そのものにさほどの趣味はないとはいえ、こうして豪快にレールを敷いて遊んでみるのも面白いだろうなぁという気がする。

で、“熱心に”模型の運転ショウに身を乗り出しているのはオッサンばっか(笑)。あっ、オレもか……。なんか、運転してる係員のオッサンもどこか自慢げで、すぐ背後で眺めている初老に近いオッサンに対し「どうだ、い〜だろ〜?」ってなガキ大将みたいな風情なんですにゃぁ。
しかしまぁ、こういう風景にも顕われているとおり、ドイツは鉄道趣味が盛んらしい。汽車に乗りにゆくにもいい国かもしれない。書店にも複数の鉄道雑誌が売られているほどであったが、ごく薄い装丁で20ユーロ弱などと割高な印象。

国によっては列車や鉄道施設にカメラを向けているととがめられることがあるというが、きまりがどうなっているのかはいざしらず、ドイツではなんら問題ないようだ。本数も比較的多いので、駅での列車待ちでもついついカメラを取り出してしまうのだった。

一夜を明けて、こんどはシュトゥットガルトゆき特急ICに乗り込む。

乗ったのは2等車だが、せっかくなので1等車も見学。一般的な2×2列のリクライニングシートが並ぶ2等に対して、1等は6人用のコンパートメントである。

ひとつめの停車駅・アンスバッハでICから普通列車RBに乗り換え、さらにシュタイナッハでローテンブルクゆきの普通列車の客となる。2両編成のローカル気動車だが、車内外ともにあか抜けたデザインだ。

車窓は雪と森と平原。フランクフルト〜ニュルンベルク間もそうだったが、どこか北海道の宗谷本線を思わせなくもない。季節が違えばまた印象も異なるのかもしれないが。
というワケで、次回アップはローテンブルクなどを……。
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